原田知世『恋愛小説2』を聴く
こういうカバーアルバムを出されると、思わず「にやけて」しまうよな〜。僕達、1970年代Jポップのマニアからすると、この選曲はたまらない。しかも、ボーカルを担当するのが、当時のこの若手女優というのだから、これまたたまらない(笑)。
そのカバーアルバムとは、原田知世『恋愛小説2〜若葉のころ』(写真左)。今年の5月のリリース。原田知世が短編小説の主人公を演じるように歌う、ラヴ・ソングのカバー・アルバム第2弾。
選曲テーマは「原田知世の少女時代」。姉と一緒にテレビの歌番組を観て歌手のマネごとをしていた故郷・長崎時代から、映画のオーディションに合格し東京に出て芸能界デビューした頃(1970年代半ば〜1980年代前半)にかけて流行したポップス・歌謡曲をカバー、とある。
女優としてのみならず、シンガーとしても高い評価を得ている知世ちゃんである。これは期待できる。というか、僕にとっては、知世ちゃんのボーカル盤なので、実は「何でも通し」である(笑)。僕は知世ちゃんのボーカルにからきし「弱い」。
昨年3月にリリースしたカバーアルバム『恋愛小説』(2015年3月20日のブログ・左をクリック)で、「大人のラヴ・ソング」をテーマに、ポップス、ロック、ジャズ、ボサ・ノヴァといったさまざまなジャンルのラヴ・ソングから、歌詞を吟味し10曲を厳選。このアルバムは英語曲のカバー集だった。これも良かった。
しかし、今回の『恋愛小説2』は更に良い。1970年代半ば〜1980年代前半にかけて流行したポップス・歌謡曲のカバーである。僕達の「1970年代Jポップのマニア」からすると「ど真ん中」である。選曲は以下の通り。ね〜っ、良いでしょう。タイトルを見るだけで、もうグッときます。
1. September (竹内まりや・1979年)
2. やさしさに包まれたなら (荒井由実・1974年)
3. 秘密の花園 (松田聖子・1983年)
4. 木綿のハンカチーフ (太田裕美・1975年)
5. キャンディ (原田真二・1977年)
6. 年下の男の子 (キャンディーズ・1975年)
7. 異邦人 (久保田早紀・1979年)
8. 夏に恋する女たち (大貫妙子・1983年)
9. 夢先案内人 (山口百恵・1977年)
10. SWEET MEMORIES (松田聖子・1983年)
知世ちゃんのホンワカ癒し系のボーカルで、カバーするこれらの楽曲は魅力的。加えて、ギタリスト・作曲家の伊藤ゴローのプロデュース及び楽曲アレンジが冴えに冴える。原曲のイメージをしっかりと押さえつつ、知世ちゃんなりの解釈で唄い上げていく内容は聴き応えが良くて聴き易い。
ムーディーでホンワカしていて、どこか懐かしさが漂う。秀逸なカバー集です。このカバー盤を聴いていると、当時の若かりし頃のセピア色の想い出が浮かんでは消えていく。しばらく、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」でヘビロテになりますね〜。
震災から5年4ヶ月。決して忘れない。まだ5年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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こんにちは
ご無沙汰しております
ちょっぴり忙しかったのと、ここのところクラシックとこんなのJazzじゃないと批評されそうなのばかり聞いていましたので、なかなかこれませんでした
今一気読みしているのですが、取り敢えずここでコメントを書いてみます
原田知世さん‥‥
アイドルとして特に好きじゃありませんでした
女優としても特に好きじゃありません
歌も特に上手とは思っていません
でもでもこの人の歌声は、日本で一番素敵だと思っています
大好きです
時かけの時からその歌声の大ファンです
当然このアルバムは購入しました
聞いてみて、やはり最高でした
仕事場のBGMの中の1枚としてかけていますので、毎日何回もかかりますw
自分は初回盤を購入したのですが、DVDは最高に可愛いし、ボーナストラックのいちょう並木のセレナーデはオザケン+原田知世で泣けます
投稿: kura | 2016年7月28日 (木曜日) 11時27分