ポール・サイモンの先取性に脱帽
つい最近のことなんだが、このブログを振り返っていて、ビリー・ジョエルとポール・サイモンに関して、まともにコメントしていないことに気がついた。これは「不徳の致すところ」である。土日を基本的に70年代ロックの日に充てて、ビリー・ジョエルとポール・サイモンに関して、語っていきたい。
ということで、今日はポール・サイモン。アート・ガーファンクルとのユニット「サイモン&ガーファンクル」は、1960年代後半のフォーク・ロックの伝説的デュオとして、今や「伝説」である。1970年、志向する音楽の違いなどからサイモン&ガーファンクルは解散状態となり、サイモンはソロ活動に入る。その第1作が、この『Paul Simon』(写真左)である。
1972年のリリース。米ビルボードチャートで最高位4位。サイモン&ガーファンクルの音楽性とは全く異なる内容ではあったが、その「全く異なる内容」が素晴らしい。今から42年前、高校一年生の時、このアルバムを初めて聴いた時の感想が「こりゃなんじゃ、面白いなあ」。今まで聴いたことの無いリズムとメロディーが詰まっていた。
特にこのアルバムの冒頭「Mother and Child Reunion(母と子の絆)」は興味深かった。この裏打ちの2拍子のリズムはなんなんだ。僕が生まれて初めて聴いた「レゲエ」である。そう、この「母と子の絆」は有名白人ミュージシャンとして初めてのレゲエ・ヒットとなった楽曲である。他にも「僕とフリオと校庭で」や「ダンカンの歌」などの佳曲が収録されている。
加えて、このアルバムを聴いて思うのは「ポール・サイモンはギターが素晴らしく上手い」ということ。とにかく「キメている」。ギタリスト、ポール・サイモンの凄さを一番感じさせてくれるのが、このファースト盤『Paul Simon』だろう。このアルバムでは、全編に渡って、サイモンのギターがメイン。ほとんどサイモンのギターだけで歌伴をキメている。
このアルバムは今の耳で振り返って、更にその価値を再認識する。1972年の時代に、サイモンは既にレゲエを始めとした「ワールド・ミュージック」の音楽要素を取り入れていたのだ。この「先取性」には脱帽である。サイモンは硬派だ。アルバムが売れる売れないと考える以前に、自分のやりたいことに信念を持って取り組んでいる。フォーク・ロックの不滅の名盤の一枚である。
震災から5年3ヶ月。決して忘れない。まだ5年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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