最近のトラックバック

« ポール・サイモンの先取性に脱帽 | トップページ | 取っ付き易い「エレ・バード」 »

2016年6月13日 (月曜日)

「スピリチュアル=ゴスペル」

Apple Musicで冒頭の「A Change is Gonna Come」を聴いて、これは、と思い立ち、即ゲットした。前奏はどこか「チェロキー」を彷彿とされる雰囲気で、これはボッソのトランペットが、テクニックよろしく「チェロキー」をやるのか、と思って聴き続けていたら、いきなり「I was born by the river in a little tent」である。あれ、これって「A Change is Gonna Come」やん(笑)。

Fabrizio Bosso Spiritual Trio『Purple』。2013年9月、伊太利亜での録音。ちなみにパーソネルは、Fabrizio Bosso (tp), Alberto Marsico (org, el-key, p), Alessandro Minetto (ds)。このトリオが「Spiritual Trio」である。

「スピリチュアル」と言うが、ネットを紐解くと、『60年代のフリー・ジャズを経て、70年代に開花した黒人奏者中心のインスト・ジャズ』、宗教的でオカルトな雰囲気が個性の、いわゆる「スピリチュアル・ジャズ」のスピリチュアルとは、ちょっとニュアンスが異なる。

ここで、伊太利亜出身のトランペッター、ファブリッツィオ・ボッソが追求しているのが、宗教的で黒人霊歌を起源とした「聴いていると精神的に高揚してきたり、深い安らぎを得られたりする」音世界。米国ルーツ音楽のひとつ、ゴスペルなんかが、一番近い音世界ですね。いわゆる「ゴスペルチックでブルージーでファンキー」な音世界。
 

Fabrizio_bosso_purple

 
このアルバムの収録曲を見渡すとその音世界の雰囲気が良く判る。サム・クックの「A Change is Gonna Come」、ドニー・マクラーキンの「Purple」、レス・マッキャンの「A Little 3/4 for God and Co.」、リチャード・スモールウッドの「Total Praise」、トラディショナルの「This Little Light of Mine」「Sometimes I Feel Like a Motherless Child/Go Down Moses」「Wade in the Water」。基本は「ゴスペル」。

米国ルーツ音楽好きの僕からすると、このアルバムの音世界には「脱帽」。惚れ惚れし、どっぷりと浸かっていたい、ゴスペルでブルースでファンキーな音世界。そこに、トランペットをフロントにオルガンが絡むんだから、もう「堪らない」。嬉しさの余り卒倒しそうな音世界(笑)。

しかも、このアルバム、ボッソのトランペットが朗々と鳴って、ブラスの音の輝きが素晴らしい。そして、マルシコのオルガンがオーソドックスで聴き易い、それでいてダイナミックな弾きっぷりは「も〜たまらん」。そして、そんなペットとオルガンを底で支える、堅実でスケールの大きいリズム&ビートは、ミネットのドラム。そう、この「Spiritual Trio」は演奏力が尋常ではない。

この「Spiritual Trio」の「スピリチュアル」は、スピリチュアル=ゴスペルという解釈なんですね。ファンキーな演奏もあるんですが、日本人同様、ここでのファンクネスは限りなく乾いた「ファンクネス」。カラッとしたファンクネスが、これまたユニークで、ついつい、聴き込んでしまいます。

 
 

震災から5年3ヶ月。決して忘れない。まだ5年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

« ポール・サイモンの先取性に脱帽 | トップページ | 取っ付き易い「エレ・バード」 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/66002189

この記事へのトラックバック一覧です: 「スピリチュアル=ゴスペル」:

« ポール・サイモンの先取性に脱帽 | トップページ | 取っ付き易い「エレ・バード」 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ