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2016年5月10日 (火曜日)

このボーカルが「ディーディー」

故あって、この女性ボーカルを聴き直している。Dee Dee Bridgewater(ディー・ディー・ブリッジウォーター)。米国テネシー州メンフィス出身の女性ジャズ・ボーカリスト。1950年5月生まれなので、今年で66歳になる。

1978より本格的にジャズを聴き初めて2年。当時、流行していたフュージョン・ジャズの世界で、なかなか本格的なボーカルが見当たらないなあ、とぼやいていたら、例の「秘密の喫茶店」のママさんがこのアルバムを聴かせてくれた。

ディーディーのセカンド盤である『Dee Dee Bridgewater』(写真左)。1976年のリリース。自らの名を冠したアルバムである。邦題は『私の肖像』。この邦題が「言い得て妙」で、このセカンド盤は、ディーディーの個性と傾向がしっかりと聴いて取れる。

とにかく本格的な女性ジャズ・ボーカルである。しかも、飛び切り巧い。この正統派で飛び切り巧いボーカルが、フュージョン・ジャズなアレンジをバックに唄いまくる。これがまあ、ソフト&メロウで、かつ力感のあるボーカルで、バックのストリングスや電気楽器の演奏に負けること無く、クッキリと浮かび上がる。
 

Dee_dee_bridgewater1

 
バックの演奏は完璧にフュージョン・ジャズ。プロデュースが「Stanley Clarke」。このプロデューサーの名を見れば、この盤は「ブラック系ファンク・フュージョン」。そして、パーソネルを見渡せば、George DukeをメインにBobby LyleやRonnie Foster、そしてChick Coreaまで、当時のL.A.ブラック系フュージョン・ジャズの強者共がずらり名を連ねた布陣。

そんな豪華なバックバンドの音に負けない、ディーディーのボーカルは頼もしくあり、魅力的である。アルバム全体の収録曲が40分弱とやや時間的には物足りないが、ディーディーの個性を感じ、ボーカルの傾向を理解するには十分な内容のセカンド盤である。

ディーディーの才能のほんの一部分しか楽しめないフラストレーションが残る盤、との評もありますが、ディーディーを全く知らないジャズ者にとっては、ポップさと聴き易さとが同居したこのセカンド盤が、ディーディーを知るには一番近道の盤であると言えます。フュージョン・ジャズのボーカル盤としてお勧めの一枚です。

 
 

震災から5年1ヶ月。決して忘れない。まだ5年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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