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2016年4月22日 (金曜日)

ケヴィン・ユーバンクスかぁ〜

ネットでいろいろと試聴していると、時折、おっこれは、と思う盤に出会ったりする。これって、昔々、レコード屋にしかアルバムを購入する伝手が無い時では考えられないことだ。レコード屋では、馴染みの客になるまではなかなかアルバムの試聴を言い出せなかった。あとはジャズ喫茶に頼るのみ、なんだが、人気のジャズメンの盤だと良いが、興味本位でアルバムを選ぶなんて勇気は無かったなあ。

そういう意味では、たった1〜2分でも、そのアルバムに収録された曲を試聴できる今のネット環境は実に「使える」。ジャズの場合、曲の一部、曲の切り口を耳で感じるだけで、そのアルバムの良し悪しを判断することが出来たりする。これが実に「使える」。

最近、そんなネットでの試聴でこの盤に出会った。ケヴィン・ユーバンクス(Kevin Eubanks)のアルバム。ケヴィン・ユーバンクスといえば、ジャズ・ギタリスト。日本ではマイナーな存在に甘んじているが、米国ではなかなかの人気者である。アメリカTV史上最古の長寿番組『ザ・トゥナイト・ショー』 の音楽監督を長年にわたり務めていたことがその理由なのだそうだ。

僕の場合、そのジャズメンの人気度合いは全く気にしない。自分の耳で聴いて「これは良い」と思ったらそれで良い。逆に、自分の耳で「これは良い」と思っても、それを他の人達に押し売りすることは無い。音楽の感じ方って人それぞれなんで、自分が良いと思ったところで、他人が良いと思ってくれるなんて保障は全く無い。それで良いのだ。

で、このケビン・ユーバンクスのアルバムとは、Kevin Eubanks『Zen Food』(写真左)。2010年のリリース。ちなみにパーソネルは、Rene Camacho (b), Marvin "Smitty" Smith (ds), Kevin Eubanks (g), Gerry Etkins (p,org), Bill Pierce (sax)。パーソネルを見渡すと、もうこのアルバムは絶対に内容は保障された様なものだ。本当になかなか通な人選だ。
 

Zen_food1

 
で、これがまあ、実に爽快な内容のコンテンポラリー・ジャズである。良い感じだ。超高速指弾きなユーバンクスのエレギなんだが、これが耳につかない、どころか耳にすんなりと馴染む。実に流麗かつ滑らかな速弾きフレーズ。これがまあ、惚れ惚れする位に美しい。独特の「アーティキュレーション」が病みつきになる。相変わらずよく指が動く。素晴らしいフレーズの連続。

マーヴィン・スミッティ・スミスのドラミングがこれまた良い。コンテンポラリーなドラミングとは、このマーヴィン・スミッティ・スミスのドラミングのことを言うんだろう。素晴らしく洒脱でコクがある。硬軟自在、変幻自在なドラミングは、ユーバンクスのギターをとことん鼓舞し続ける。

ビル・ピアースのサックスも良い。ユーバンクスやマーヴィン・スミッティ・スミスが時代の先端を行くコンテンポラリー・ジャズな雰囲気を宿しているのに比べて、ピアースのサックスは「トラディショナル」。昔、どこかで聴いた様なサックスの音が実に「和む」。コンテンポラリー・ジャズな雰囲気の中に、ふんわりとピアースのトラディショナルな響きのサックスが駆け抜ける。良い雰囲気だ。

ケビン・ユーバンクスは1957年11月生まれ。今年59歳。僕達と同世代である。もはやベテラン以上、レジェンドに近い年齢に差し掛かっているが、このアルバムを聴く限り、まだまだ中堅、まだまだ創造的なアプローチが可能な、現役バリバリの一流ジャズメンです。もっと尖ったアルバムを期待したいですね。

ネットでフラフラ渡り歩いて試聴していて、良いアルバムに出会いました。日本では人気イマイチのケビン・ユーバンクスですが、僕には「お気に入りギタリスト」。過去のアルバムを聴き直したい衝動にかられました。この週末は、早速、過去のアルバムの存在調査です。

 
 

震災から5年1ヶ月。決して忘れない。まだ5年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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