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2016年3月12日 (土曜日)

ダイレクト・カッティングの好盤

今週の「今日のスタート」は久し振りに、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズの主要ギタリストの一人、リー・リトナーのアルバムの聴き直しを進めてきました。そこで懐かしい1970年代後半のアルバム2枚を久し振りに聴き直して、思わず当時の想い出に浸りきってしまいました。

さて、1970年代後半、LPをベースとするピュア・オーディオの世界は新たな録音方式に手を染める。「ダイレクト・カッティング方式」である。この「ダイレクト・カッティング方式」は、オーバーダビング等による音質劣化を避けるために、演奏と同時にマスター・ディスクの溝を刻んでいく方法である。

当然、演奏は一発録り。どころか、LPのA面・B面それぞれの収録曲を通しで演奏しなければならない。ミキシング等も後でやり直すことも出来ず、演奏する方も録音する方も大変だったと思います。この「ダイレクト・カッティング方式」の話を雑誌で読んだ時、心底「そこまでやるか〜」と良い意味で呆れたことを思い出します。

そんなダイレクト・カッティング方式は、ジャズではフュージョン・ジャズのアルバムで幾つか採用されました。その中で、当時、聴き込んだアルバムが2枚。Lee Ritenour『Sugar Loaf Express』(写真左)と『Friendship』(写真右)である。ジャケット写真を見れば、中に詰まった音が流れてきそうな、それだけ、当時ヘビロテだったアルバムである。
 

Sugar_loaf_express_friendship

 
『Sugar Loaf Express』は1977年のリリース。アルバムの音は、当時フュージョン・ジャズの音作りのトレンドだった「ソフト&メロウ」を先取りした様な、マイルドで流麗で爽快感満載のエレクトリック・ジャズ。そんな雰囲気にリー・リトナーのエレギがピッタリ。カルフォルニアの陽光眩しい雰囲気を踏襲した明るいトーン、軽快で疾走感溢れるアレンジは、米国西海岸フュージョン独特の音世界ですね。

『Friendship』は1978年のリリース。冒頭の「Ssa Dance」のジャマイカな、カリビアンな音に思わず仰け反ります(笑)。他の曲にはラテン・フレーバーやブラジリアンな雰囲気をアレンジに織り込んだ楽曲もあって、このアルバムは、当時フュージョン・ジャズのもう一つのトレンドだった「ワールド・ミュージックとの融合」を先取りした様な、ジャズやロックからはみ出した、様々な各国のルーツ・ミュージックとの「融合」が楽しいアルバムです。

どちらもアルバムも、当時のフュージョン・ジャズの個性と特徴をしっかりと捉えていて、さすが、リー・リトナー、1970年代後半、当時のフュージョン・シーンの先頭を切って走っていたことが良く判ります。

録音方式が「ダイレクト・カッティング」ですから音も良い。どちらのアルバムも聴いていて楽しい、聴いて心地良いアルバムです。難しいことを考えずに寛いで聴き流すことの出来る、フュージョン・ジャズの好盤です。

 
 

震災から5年。決して忘れない。まだ5年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

私はこのリトナーのアルバムの中の「シーダンス」が今でも大好きです。^^

当時から私が愛聴盤としていたのはこのアルバムのほかには、初期のマーカスミラーが好きだった関係でしょうか、
○「GRPオールスターズライブインジャパン87」(だったかな?)
○「シドラの夢」デイブバレンティン
でした。

この2枚は現在廃盤、あるいは未CD化のようですが、当時のフュージョンブームの中から生まれた名盤だと思います。

マーカスミラーは特に初期にはけれんみなく、エレキベースのすばらしい音・フレーズが堪能できてとても好きでした。またそのシンプルで凄みさえ感じさせるリフフレーズは、ジャズにおけるエレベ嫌い?の偏見を吹き飛ばすに十分な説得力があったように思いますです。

マイルスのザマンウィズザホーンではじめてマーカスを知り、シビレたことを思いだします。(~o~)

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