最近のトラックバック

« チャールス・ロイドを振り返る | トップページ | 好盤『Dark To Themselves』 »

2016年3月17日 (木曜日)

ロイドの新盤は魅力的である

昨日、チャールス・ロイドのアルバム『Forest Flower』を聴き直したのには訳がある。今年の1月、ロイドの実に魅力的なアルバムがリリースされている。この新盤をちゃんと評価する為に、もう一度、久し振りに『Forest Flower』を聴き直したのだった。

その新盤とは、Charles Lloyd & The Marvels『I Long to See You』(写真左)。2015年4月の録音、2016年1月のリリース。チャールス・ロイドの注目の新クインテット「The Marvels」の第1弾作品である。

ちなみにパーソネルは、Charles Lloyd (ts,fl), Bill Frisell (g), Greg Leisz (pedal steel), Reuben Rogers (b), Eric Harland (ds)。ギターのビル・フリゼールが目を惹く。う〜んこれは、と思わず、身を乗り出す。ロイドとフリゼールとの組合せ。良いんやないか、これ。

『Forest Flower』では、米国ルーツ・ミュージックの様々な響きを織り交ぜた、ナチュラルな響き、モーダルな流れ、ファンクネスとは対極にある「フォーキー」な響きを宿したピアノ・トリオをバックに「判り易いコルトレーン」もしくは「こじんまりしたコルトレーン」を演じてきたロイドである。

しかし、今回のこの『I Long to See You』には、コルトレーンはいない。説得力のある、フォーキーなテナーのロイドだけがここにいる。今のロイドのテナーは実に魅力的だ。1960年代後半のロイドは、判り易い、人気のあるテナー・マンを演じた。しかし、今では演じる必要は無い。どころか、今のロイドのテナーそしてフルートは個性が際立って、実に魅力的だ。
 

I_long_to_see_you_1

 
そして、1960年代後半のキース・ジャレットを中心とした、バックのピアノ・トリオの代わりに、ナチュラルな響き、モーダルな流れ、ファンクネスとは対極にある「フォーキー」な響きを宿したバックバンド「The Marvels」をバックに、フォーキーでネーチャーなテナーを聴かせてくれる。

バックバンドの「The Marvels」が良い。フォーキーで米国ルーツ・ミュージックの融合を地で行くギタリスト、ビル・フリゼールが参入しているのだ。悪かろうはずがない。ナチュラルな響き、モーダルな流れ、ファンクネスとは対極にある「フォーキー」な響きを宿した1960年代後半のロイド・カルテットの音世界が、時を越えて、21世紀にクインテットに編成を変えて甦った。

米国ルーツ・ミュージックの様々な要素を反映している音世界に、これまたピッタリのボーカリストが2人、ゲストで参加している。ノラ・ジョーンズとウィリー・ネルソンがヴォーカルで1曲ずつ参加しているのだが、これがまた見事なのだ。このロイド・クインテットの音世界に、フォーキーで米国ルーツ・ミュージックの融合にピッタリのボーカル。

ロイドのテナーには、米国ルーツ・ミュージックの様々な響きを織り交ぜた、ナチュラルな響き、モーダルな流れ、ファンクネスとは対極にある「フォーキー」な響きが良く似合う。この新盤、そんな直感を確信に変えさせてくれる好盤である。

 
 

震災から5年。決して忘れない。まだ5年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« チャールス・ロイドを振り返る | トップページ | 好盤『Dark To Themselves』 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/64504325

この記事へのトラックバック一覧です: ロイドの新盤は魅力的である:

« チャールス・ロイドを振り返る | トップページ | 好盤『Dark To Themselves』 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ