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2016年3月 4日 (金曜日)

これがレイシーのソプラノの基本

定期的にフリー系のジャズが聴きたくなる。バリバリフリーなジャズを聴く時もあるし、モーダルで限りなく自由度の高いアートなジャズを聴く時もある。昨日、Steve Lacy & Don Cherry『Evidence』をご紹介した。そんな「Steve Lacy」のソプラノ・サックスと言えば、このアルバムは外せないだろう。このアルバムを聴けば、レイシーのソプラノの基本が良く判る。

そのアルバムとは、Steve Lacy『The Straight Horn of Steve Lacy』(写真左)。1960年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Steve Lacy (ss), Charles Davis (bs), John Ore (b), Roy Haynes (ds)。チャールズ・デイビスのバリトン・サックスとレイシーのソプラノのピアノレス2管。実にユニークな編成である。

このアルバムで、スティーブ・レイシーのソプラノ・サックスの基本が良く判る。独特の自由度の高いフレーズ。フリーキーではあるが流麗なアドリブ・ライン。今の耳で聴くと実に聴き易い古典的なフリー系のジャズである。それでも、このアルバムの録音が1960年であることを考えると、当時においては、かなり先進的なジャズだっただろう。
 

The_straight_horn_of_steve_lacy

 
それほどハードバップとは全く異なった、フリーなアドリブ・ライン。併せて、レイシーの自由度の高いソプラノに相対する、同様に自由度の高いバリトン・サックスを吹きまくるチャールズ・デイビスが印象的。バリトンでありながら重くない、軽妙に感じさえする流麗な重低音なアドリブ・フレーズ。

ソプラノ・サックスとバリトン・サックスの音の対比。ジャズにおいてありそうで無い、不思議でユニークな組合せが、このアルバムのハイライトであり、絶対的な個性である。時は1960年、ハードバップ全盛時代におけるフリーなジャズ。発展途上の若々しい張りのある演奏が実に初々しい。

選曲をよくよく見渡せば、セロニアス・モンクの曲が3曲、セシル・テイラーの曲が2曲。マイルスの曲が1曲。レイシーが影響を受けた2人のピアニスト、モンクとテイラーの曲がメインだったとは。そりゃ〜かなり自由度高く、当時として先進的な音になるはずや。ジャズって選曲も重要な要素なんですよね〜。再認識しました。

 
 

震災から4年11ヶ月。決して忘れない。まだ4年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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