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2016年3月18日 (金曜日)

好盤『Dark To Themselves』

この10年位になる。ジャズを聴き始めて約40年になるから、ジャズを聴き初めてから30年位過ぎてからである。フリー・ジャズを抵抗なく、時々聴きたくなるようになったのは・・・。毎日は辛い。でも1ヶ月に2〜3回は突如として集中して聴きたくなる。

その定期的にやってくる「発作」の様な、フリー・ジャズ聴きたい症候群(笑)。今回は今日やってきた。フリー・ジャズ聴きたい症候群。さっそく選盤である。さてさて、何を聴くか。

で、取り出したアルバムがこれ。Cecil Taylor『Dark To Themselves』(写真左)。1976年6月18日、ユーゴスラビアのLjubljana Jazz Festival でのライブ録音である。ちなみにパーソネルは、Cecil Taylor (p), Jimmy Lyons (as), Raphe Malik (tp), David S. Ware (ts), Marc Edwards (ds)。

このライブ盤の内容が凄い。全1曲「Streams and Chorus of Seed」のみ。トータル約1時間。なんと潔い、そして常識外れの内容だろう。昔、この事実を知った時は呆れに呆れたことを覚えている。

LP時代はこのトータル約1時間の連続演奏をぶった切って、A面に「Streams」で23分、そしてB面に「Chorus Of Seed」で26分で、曲名までぶった切って収録している。CDになって、やっとちゃんとした(?)曲名「Streams and Chorus of Seed」で、トータル61分49秒の連続演奏をそのまま収録出来たことになる。
 

Dark_to_themselves

 
これがまあ「ど迫力」なのだ。しかし、セシル・テイラーのフリー・ジャズは全てにおいて言えるのだが、何故か「聴き易い」のだ。フリー・ジャズと言えば、アブストラクトに本能のおもむくまま吹きまくるので、時に聴くのが辛くなったり、耳をつんざく音に顔をしかめたりするのだが、セシル・テイラーのフリー・ジャズにはそういうことは滅多に無い。

デヴィッド・S・ウェアのテナーの延々と吹き継がれる「非生産的な叫び」。ジミー・ライオンズのアルトの「虚空の咆哮」。ラフェ・マリクのペットの「無意味なハイノート」。そんな3人の限りなくフリーな展開を、マーク・エドワーズのパーカッシブなドラムが鼓舞し支え、そして、セシル・テイラーのピアノがフリー・ジャズな演奏にまとめ上げていく。

渾然一体となったフリーな演奏なんですが、どこか組織的な、どこか規律に沿ったような側面があるのが実に個性的です。1時間の超長尺な演奏を要所要所で引き締め、刺激し、絞り込む。セシル・テイラーのバンド・サウンドをまとめ上げる力を、とても強く感じるライブ盤である。

1時間の超長尺な演奏なんですが飽きません。セシル・テイラーのバンド・サウンドの構築力は素晴らしい。演奏のバランスや録音も良好で、フリー・ジャズの好盤だと思います。

 
 

震災から5年。決して忘れない。まだ5年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

私がセシルテイラーを最初に「聴けた」?(~_~;)のは1973年に日本で録音(トリオレーベル)された「ソロ」でした。クラシック好きにきかせると「まるでバルトークを聞いているようだね」というので、そこから私もバルトークを聞き始めました。笑

その友人は昔キースのソロがブームの頃には「ラベルをきいているようだ」とかなんとか、上から目線?笑で語っていたものでした。(~o~)

オーネットコールマンなどもそうですが、本物のフリージャズには決して「長時間の繰り返し」はない、と最近になってわかりかけたような、ないような::(~_~;)

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