カシオペアのライヴ名盤 『Thunder Live』
1979年にファースト盤、セカンド盤と立て続けにリリースして、我々の度肝を抜いたカシオペア。そのバカテクな演奏力、キャッチャーな曲を提供するソングライティング力、どれを取っても今までに無い実力の高さだった。
が、大学時代、僕の周りにはそのカシオペアの登場に乗りきれないフュージョン者のやからも多くいた。日本人のみで構成された、それもまだまだ実績に乏しい若手ばかりで構成されたバンドの存在自体にどうも乗りきれないらしい。「スタジオ録音のアルバムだけでは判断できへんよな」が彼らの口癖だった。
つまりは、スタジオ録音であれば、何度も録り直しが出来る、編集で良いところばかりを集めることも出来る、酷いことに「吹き替えだって可能やろ」なんてことも言い出す始末。皆、若いくせに頭が硬いにもほどがある(笑)。
そんな頭の硬いやから達を思いっきり黙らせたライブ盤がこれ。CASIOPEA『Thunder Live』(写真左)。1980年4月のリリース。このライブ盤、全6曲の登場は、カシオペアというバンドに疑義を募らせていたフュージョン者の口を塞がせた、痛快な内容のライブ盤である。
ドラムが神保彰に変わった最初のアルバムでもあり、初期カシオペアの代表的なナンバーが勢ぞろいした全6曲。このライブ盤は、とにかく生々しいカシオペアの演奏を体感することが出来る。初期カシオペアの個性、「スリル、スピード、テクニック」というデビュー当時のキャッチコピーさながら、高度な演奏力で押し切っていくような、若さ溢れるポジティブな演奏の数々。
ネットの評論でも皆一様に「カシオペアのライブ盤の中でもピカイチの名盤。これを聴かずにカシオペアは語れない」と表現していますが、確かにこのライブ盤の内容は凄い。1980年当時、このライブ盤を初めて聴き終えた時、その内容に唖然として言葉が出なかったことを昨日のことの様に覚えています。
このライブ盤を聴いて、そして、このライブ盤でカシオペアが完全にメジャーな存在になった状況を感じながら、カシオペアをデビュー盤からずっと聴き続けてきたことを自慢に思いましたね〜。このライブ盤のリリース当時、いきつけの喫茶店で、ほぼ毎日流してました。カシオペアが我々の仲間内でもメジャーな存在となった瞬間でした。
ちなみに1980年のリリース当時のジャケットは相当酷いデザイン(写真右)。でも懐かしいなあ。1980年のリリース当時、この趣味の悪いジャケットには「ひき」ました。どう考えたらこうなるのか。さすがにこのジャケット・デザインは不評だった様で、現在のジャケットに差し替えられています。
今では何の変哲も無いシンプルで地味なジャケット(写真左)ですが、この地味なジャケットに騙されてはいけません。キャッチーなメロディーの数々も素晴らしい、初期カシオペアの代表的名盤です。これがライブ盤とは驚愕の内容でっせ(笑)。
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