GUITAR WORKSHOP Vol.1
1970年代後期からから1980年代初期に一世を風靡したフュージョン・ジャズ。日本のレコード会社では、レコーディングのコスト削減や手っ取り早い売上を目論んで、オムニバスな企画盤をいろいろ制作している。ほとんどが売らんが為の企画盤なんで、21世紀の時代になってリイシューされることは無い。しかし、たまに「これは」と目を見張るような懐かしのリイシューがあるから面白い。
『GUITAR WORKSHOP Vol.1』(写真左)。当時、メディアで話題になり大ヒットしたシリーズ、ギターワークショップの歴史的第一作。創造的で内容の濃いオムニバス。1977年のリリース。懐かしいなあ。僕は1979年辺りで、このオムニバスの企画盤と出会っている。ロックとは違うフュージョン・ジャズのギターのインプロに心底感じ入った。しかもギタリストは日本人ばかり。愛聴盤になったのは言うまでも無い。
この企画盤、4人の日本人ギタリストの競演になる。伝説のフュージョン・グループ、プリズム参加直前の森園勝敏、YMO参加前の「ギターを知り抜いた男」大村憲司、浪速のブルース・ギタリストとしてならした山岸潤史、そして、若き日のフュージョン・ジャズの日本のエース・ギタリスト渡辺香津美。
収録されたどのセッションも内容に優れたものばかり。1970年代後期からから1980年代初期に一世を風靡したフュージョン・ジャズのブームの中で、日本のフュージョン・ギタリストのレベルが如何にハイレベルであったかが理解出来る。そんな日本人のギタリストのショーケースの様な企画盤である。ちなみに収録曲は以下のとおり。
1.Day Dream(森園)
2.Left Handed Woman(大村)
3.Neptune(渡辺)
4.Mornin' Bright(山岸)
5.Genetle Afternoon(渡辺)
6.Groovin'(山岸)
7.When A Man Loves A Woman(大村)
8.Out Of Blue(森園)
9.I'm In You(森園、大村、渡辺、山岸)
それぞれの曲の内容の詳細については、他のフュージョン者の方々がネット上で詳しく解説されているので、それをご覧あれ。「GUITAR WORKSHOP Vol.1」でググっただけで、かなりの数の関連ブログが出てくる。
現在においての、このオムニバス企画盤の人気の度合いが見て取れる。リイシューは正解だろう。今の耳で聴いても、この『GUITAR WORKSHOP Vol.1』の中に詰まっているフュージョン・ギターは色褪せていない。
曲によっては、伝説の天才ドラマー、村上ポンタ秀一や、YMO参加直前の「教授」こと坂本龍一などもゲスト参加していて、このアルバムに詰まって居るセッションのレベルを更に高めている。
更に、よくよくセッション・メンバーを見ると、スペクトラムのメンバーもホーン・セクションで参加したりで、当時の日本のフュージョン・ジャズ・シーンの充実度が如何に高かったかを思い知る。
★震災から4年10ヶ月。決して忘れない。まだ4年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
« 「クロスオーバー」は生きている | トップページ | 音楽喫茶『松和』の昼下がり・30 »
こんにちは
これ欲しいです
自分の中ではギタリスト四天王と言えば、
クラプトン、フリップ、エサリッジ、森園
となっているぐらいなので、
その神様クラプトンと同じぐらい好きな森園勝敏が弾く曲が3曲も入っているのですから、
欲しくない訳が有りません
このアルバムが出た当時は自分は高校生だったので、これ欲しい~→
即Getなんて夢の夢、絶対無理でした
当時は欲しいものの中から厳選に厳選を重ねてレコードを購入していましたから、
買わなかったって事は多分もっと欲しかったのが有ったのだと思います
今は森園が弾く曲が3曲も入っているですが、
当時は多分森園が弾く曲が3曲しか入ってないだったのだと思います
今はMP3ならすぐに手に入りますよね
CDで再発希望w
投稿: kura | 2016年2月 2日 (火曜日) 01時18分
書き忘れてました
PONTA BOX好きです
投稿: kura | 2016年2月 6日 (土曜日) 00時09分