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2015年12月10日 (木曜日)

やっとこのトランペットに再会

このトランペッターとの出会いは「Gil Evans Orchestra」だったと思う。とても印象的なトランペッターだった。流麗なテクニック&フレーズ。天高く伸びる様なハイノート。モーダルでイマージネーション豊かなアドリブ・ライン。一発で好きになりました。

そして、学生時代、今を去ること36年前。例の「秘密の喫茶店」で聴かせて貰ったアルバムがこれ。"Hannibal" Marvin Peterson『Hannibal』(写真左)。

1975年のデビュー作。Marvin Peterson (tp), Michael Cochrane (p), Diedre Murray (cello), Stafford James (b), Michael Carvin (ds), Chris Hart (per) の「Hannibal and the Sunrise Orchestra」と呼ばれるセクステット。

ジャケットを見ての通り、まさしく象の雄叫びである。ハンニバルは1948年生まれだから27歳の時の録音になる。若い。その若さに任せて、後先考えずに吹きまくる吹きまくる。天を翔るが如く、空を漂うが如く、太陽に向かって吹き上がるが如く、トランペットを吹きまくる。凄まじい迫力である。耳を突き抜けるハイノート。天性のハイノート・ヒッターである。
 

Hannibal

 
前半の曲は全て「吹きまくり」。中高音域を中心にバリバリに攻めまくります。これほど綺麗に吹き上げるように高音のフレーズを吹き続けるトランペッターを僕は他に知らない。バイタリティー溢れるトランペットであり、力感溢れるトランペットでもある。冒頭の「The Rabbit」から脱兎の如く突っ走ります。

後半の曲は妖しい響き。モーダルで幽玄に漂い、漠然と広がる様な浮遊感溢れるフレーズ。琴を弾きながらハンニバルが歌っています。実にアバンギャルドでサイケデリックです。ラストはMalcolmXに捧げられた「Soul Brother」。思いっきりスピリチュアルな名演に思わず身を乗り出して聴いてしまいます。気合い満点のブロウ。

スタンダード曲のカバー「Misty」が意外性抜群。ハンニバルの歌心溢れるトランペットが聴けて、思わずグッときます。叙情性溢れるトランペットは白眉の出来。ハンニバルが単に体育会系の体力一発勝負なトランペッターでは無いことが判ります。

以前より、聴きたい聴きたいとCDのリイシューを待っていたのですが、意外や意外、ダウンロードサイトで音源がゲットすることが出来る時代になりました。やっと聴き直せた『Hannibal』。今年の嬉しいリイシュー音源ゲットの最右翼です。

 
 

震災から4年8ヶ月。決して忘れない。まだ4年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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