最近のトラックバック

« 現代ならではの「面白いジャズ」 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・70 »

2015年12月 1日 (火曜日)

久々のカルデラッツォのトリオ盤

ジョーイ・カルデラッツォ(Joey Calderazzo)。デビュー作『In the Door』のリリースが1991年だった。カルデラッツォは1965年生まれ。デビューは26歳の若さだった。タッチは力強く、フレーズは多彩。マッコイ・タイナーにロマンチシズムをまぶしたようなモダンなピアノだった。

そんなカルデラッツォも今年で50歳。ジャズ界でも「もはや中堅、ベテランの域」。才能が物を言う世界で、約四半世紀の長きに渡って第一線で活躍してきたのだから大したものだ。そんなカルデラッツォのピアノ・トリオ盤が新たにリリースされた。

Joey Calderazzo『Going Home』(写真左)。じっくりと腰を据えたスタジオ録音をベースとした作品。ちなみにパーソネルは、Joey Calderazzo (p), Orlando le Fleming (b), Adam Cruz (ds)。2曲目「I never Knew」にのみテナーが入る。そのテナーの主はBranford Marsalis。

このピアノ・トリオ盤、2000年にColumbiaからリリースされた『Joey Calderazzo』から数えて、15年振りのスタジオ録音によるトリオ作になるとのこと。へぇ〜、ジャズ・ピアニストって結構ピアノ・トリオを好むと思っていたのだが、カルデラッツォは違うんやね〜。
 

Going_home

 
ピアノの響きがとても豊かで魅力的で、タッチの明確なところはマッコイ・タイナーを想起させつつ、ポエム的なフレーズの紡ぎ方とスキッとした、シンプルで透明感のある和音の作り方は「カルデラッツォ独特の個性」。コンテンポラリーでスタイリッシュなメロディ感覚は実に「クール」。

静謐感と躍動感がバランス良くミックスされて、切れ味の良いピアノ・トリオ演奏が展開されます。トリオのアンサンブルも見事。ユニゾン&ハーモニーも耽美的で透明感のあるもの。この辺りはビル・エバンスの雰囲気に似ているところもあって、思わずニンマリする。

ここまで来れば、このピアノ・トリオは米国産では無いことに気がつく。この音は明らかに「欧州」の音。明らかに、ピアノ・トリオの音を「アーティスティック」に聴かせてくれる。随所で見せる瑞々しいメロディは実に魅力的。聴き惚れる感じですね。

シンプルではあるが奥が深く、曲が進むにつれ、知らず知らずの間に聴き込んで、気が付いたら全てを聴き通している、そんな惹き込まれるような魅力満載のピアノ・トリオ盤です。アルバム・ジャケットを含め、ちょっと地味な感じがしますが、どうして、なかなかに内容の詰まった好盤だと思います。

 
 

震災から4年8ヶ月。決して忘れない。まだ4年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« 現代ならではの「面白いジャズ」 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・70 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/62768188

この記事へのトラックバック一覧です: 久々のカルデラッツォのトリオ盤:

« 現代ならではの「面白いジャズ」 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・70 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ