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2015年12月29日 (火曜日)

来年はジャズ・オルガンを攻める

今晩は今年のジャズの聴き納め。最近では、来年のジャズ盤聴きの志向を明確にするアルバムを聴き納めに聴く様にしている。来年はジャズ・オルガンと極めたい、と思って、このアルバムを選んだ。

John Scofield『A Go Go』(写真)。1998年のリリース。ちなみにパーソネルは、John Scofield (g), John Medeski (org, p), Chris Wood (b), Billy Martin (ds)。ジョン・メデスキのオルガン参入が目を惹く。いやいや、ドラムがマーチン、ベースがウッド。あれれ、メデスキ、マーティン&ウッド(Medeski, Martin & Wood)の皆さんとの競演ですか。

もともと、ジョン・スコフィールド、こと「ジョンスコ」のギターは大好き。そんなジョンスコのギターに大好きなジャズ・オルガンの音が絡むのだから、これは堪らない。ファンクネス満点なジョンスコのエレギが素敵である。

ジョンスコのエレギは、それはそれは素敵に「捻れる」のだが、その捻れにメデスキのオルガンが絶妙に絡む。そこに、ビリー・マーチンのドラムがドコドコ煽り、クリス・ウッドのベースがうねりにうねる。そこはもう「大ファンキー・ジャズ・ギター大会」である(笑)。
 

A_go_go

 
メデスキのオルガンがポイント。マーチンのドラムとウッドのベースを伴って、メデスキのハモンド・オルガンはハモンドらしからぬ、ストレートでコキコキなフレーズで、鋭角に攻めてくる。

そこに捻りに捻れたジョンスコのエレギがグニョンと絡む。そして、そこにファンクネスがブワーッと拡がる。すっきりスリムなファンクネス。グルーブ感も半端ない。

ジョンスコのファンク路線の作品。その「こってこてのファンクネス」を増幅するメデスキのハモンド・オルガン。いやいや、ジャズ・オルガンって良いですね。やっとこのところ、ジャズ・オルガンを極める為のアルバム蒐集が進んで、いよいよ来年はジャズ・オルガンを攻めます。

いや〜やっぱりジャズって良いですね〜。それでは良いお年をお迎え下さい。
 
 
 
★震災から4年9ヶ月。決して忘れない。まだ4年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

マスターさま^^
今年もいろいろ楽しませていただきましてありがとうございました。^^v
ジョンスコの「ゴーゴー」大好きです。マスターのご感想に深く共感です。

私も今年もさまざまなジャズを楽しんできましたが、目下のテーマは
「旧譜で聴いてないものを積極的に聴く」?(~o~)なものですので、新譜はあまり聴いてきませんでした。

でその中から「極私的」?に驚きつつ歓喜した??(~_~;)CDといいますと、
Billie Holiday - Lady In Satin - The Centennial Edition (3CD)

Erroll Garner - Complete Concert 3CD by the Sea

Jazz Mission To Moscow - Top U S Jazzmen During The Cold War(1962-1963)

の3枚でした。

いずれも定番ですが、特にビリーホリディの3枚組のドキュメントは興味深いものがありました。「ジャズボーカルとはなんぞや?」という永遠のテーマへのいとつの答えを見たような気持ちです。(~_~;)

あと最近の録音の中での私の今年一番のヘビロテ盤は
Rock Candy Funk Party - 2013 - We Want Groove
でありました。

そしてまた来年もマスターの鋭くも楽しいブログを楽しみにしております。^^
どうぞよいお年をお迎えくださいまし。(^^♪

どうも、おっちゃんさん、松和のマスターです。
 
明けましておめでとうございます。
今年もバーチャル音楽喫茶『松和』をよろしくお願いします。
 
さて、ご紹介いただいたCD、
Billie Holiday - Lady In Satin - The Centennial Edition (3CD)
Erroll Garner - Complete Concert 3CD by the Sea
 
の2枚は新春早々、是非、聴きたいCDですね。Erroll Garnerは
入手済みなんですが、Billie Holidayの方は未だですので、
なんとかこの正月休み中にゲットしてしまいたいと思います。
 
それでは、今年もよろしくお願いします。
 

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