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2015年12月 6日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・54

2014年7月11日、惜しまれつつ亡くなったジャズ・ベースの哲人、チャーリー・ヘイデン。2013年12月10日、同じく惜しまれつつ亡くなったジャス・ギターの名手ジム・ホール。この二人の邂逅の記録が昨年、突如リリースされた。

ヘイデンのベースもホールのギターも派手なパフォーマンスとは無縁、どちらかと言えば、裏方に回ってその味を発揮するという、いわゆる「玄人好み」のミュージシャンである。前面に出て、アドリブ・フレーズをガンガンに弾きまくるタイプでは無い。共演者の演奏に耳を傾けながら、効果的かつ小粋なサポートを繰り出す、そんなタイプの二人である。

1990年の Montreal International Jazz Festival でのライブ録音。14年もの間、倉庫に眠っていた音源である。そして、どちらかと言えば、裏方に回ってその味を発揮するという、共演者の演奏に耳を傾けながら、効果的かつ小粋なサポートを繰り出す、そんなタイプの二人のデュオである。地味すぎるほど地味な内容なのでは無いか、と危惧する。 

しかし、冒頭のセロニアス・モンク作の「Bemsha Swing」の演奏を聴くだけで、その危惧は杞憂に過ぎないことに気が付く。この癖のある、モンク独特の「捻れ旋律」満載の難曲をいとも軽々とデュオ演奏で盛り上げていく。意外なほどに二人ともアグレッシブであり、素敵にスイングしている。
 

Charlie_haden_jim_hall  

 
ベースとギター、どちらも似通った弦楽器ではあるんですが、上手く役割分担しつつ、息がピッタリ合ったデュオ演奏を展開しています。ギターの速弾きにどうベースが追従するのか、と固唾の飲んで聴き耳を立てていたら、なんとまあ、ヘイデンのベースの速弾きの凄いこと。ホールのギターと対等で、魅力的なユニゾン&ハーモニーを聴かせてくれます。

「Bemsha Swing」「Body and Soul」「Skylark」といったスタンダード・ナンバーの出来が白眉。似通った弦楽器通りのデュオなので、アレンジとアドリブ・フレーズが平凡だと確実に飽きるんですが、この二人のデュオにはそんなものは無縁。適度なテンションの中、丁々発止とテクニックのあらん限りを尽くして、二人のデュオ演奏が続きます。至福の一時です。

ヘイデンのベースも、ホールのギターもその音色の多彩さには驚きます。ベースとギター、それぞれ、ここまで多彩な音、表現が引き出されるとは思いませんでした。さすがヘイデンとホール、唯一無二の職人芸です。

いや〜こんな素晴らしいデュオ音源が倉庫に眠っていたんですね。ビックリです。1990年当時、この音源をお蔵入りさせてしまった関係者はどういう感性をしていたのでしょうかねえ。今回、発掘されて良かったです。とにかく、最高にアグレッシブでハートフルなヘイデンとホールのデュオを堪能出来ます。良いライブ盤です。

 
 

震災から4年8ヶ月。決して忘れない。まだ4年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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