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2015年12月16日 (水曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・27

このテナーのワンホーン盤は、ジャズ喫茶の昼下がりに流すに最適なアルバムだと思います。実際に、音楽喫茶『松和』の昼下がりによくかけるアルバムです。意外とその存在、内容が知られていない好盤で、このアルバムをかけると必ずお客がジャケットを確認しにやってきます。「これ誰のテナー?」。

出だしの「Beyond the Bluebird」の演奏を聴いて、やっぱり、こういったリラックスしたテナーの演奏っていいよな、と改めて思います。しかも、テナーのスタイルは「オールド・スタイル」。太くスッと入って終わりでブブブッ。昔の明らかにビブラーよろしく、思いっきりズズズブブブッでは無い。素直に太くスッと入ってきて終わりでブブブッ。

このシンプルなオールド・スタイルなテナーの主はベニー・ウォレス。そして、聴いているアルバムはセルフ・タイトルの『Bennie Wallace』(写真左)。1998年4月の録音。ちなみにパーソネルは、Bennie Wallace (ts), Tommy Flanagan (p), Eddie Gomez (b), Alvin Queen (ds) 。ウォレスのワンホーン・カルテットである。

まず、バックのリズム・セクションが良い。フラガナンのピアノ、ゴメスのベース、アルビンのドラム。名前を並べただけで、そのリズム・セクションの安定感と安心感が耳に浮かぶ。これはええぞ、と思わず頬が緩む。そんなピアノ・トリオである。このバックである。フロントのテナーは絶対に吹きやすいし、絶対に安定する。
 

Bennie_wallace

 
冒頭の「Beyond the Bluebird」を聴けばそれが良く判る。安定のリズム・セクション。それをバックに、悠然とリラックスして、大らかに吹き上げていくウォレスのテナー。テーマの旋律の吹き上げから、安定の「オールド・スタイル」。単純に「ジャズってええなあ」と心から思える余裕のブロウ。

ベニー・ウォレスは日本ではメジャーな存在では無い。アルバムもあまりリリースされていないし、常時、入手できるアルバムは僅少。最近、ダウンロード・サイトからデジタル音源でなんとか10枚程度のアルバムが常時入手できる様になったことは朗報だった。

しかし、彼のテナーは個性的。ジョン・コルトレーンのスタイルの対極にいる、テナーのスタイルとしてはメインストリーム・ジャズ系でオールドなスタイル。文章では表し難いが、フレーズはちょっと引っ掛かる様に滑らかに出てくる。スケールは幅広で大らか。太くスッと入って終わりでブブブッ。テナー・マンとしての個性は一流。

良いアルバム、良い「テナーのワンホーン盤」です。バックのリズム・セクションも味があって安定感があって、これも良し。ウォレスのテナーの個性を、ゆったりとリラックスしたブロウで愛でることが出来る好盤です。

 
 

震災から4年9ヶ月。決して忘れない。まだ4年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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