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2015年11月18日 (水曜日)

クロスオーバーは継承されている

ジャズには様々なスタイルがある。スイング、ビ・バップ、ハードバップ、モード、フリー、クロスオーバー、フュージョン、スムース、ファンキー、ソウル等々、相当数に上がるスタイルがある。

しかも、これら様々なスタイルが、栄枯盛衰はあれど、現代のこの時代まで、しっかりと引き継がれているのだから素晴らしい。廃れたスタイルで「絶滅危惧種」になってもう無くなってしまうのか、と思ったら、そのスタイルを継ぐジャズマンが必ず現れる。なるほど、ジャズの裾野が広い訳である。

さて、そんなジャズのスタイルの中で、1960年代の終わりから1970年代の前半にかけて流行った、エレクトリック・ジャズのスタイルが「クロスオーバー・ジャズ」。コンセプトは「ジャズとロックの融合」。8ビートの導入とエレキ・ギターがメイン楽器の構成。そして、超絶技巧なハイテクニックが前提である。

そのクロスオーバー・ジャズも、耳当たりの良い、ソフト&メロウでAORなフュージョン・ジャズに取って代わって衰退した。というか「絶滅したのでは」と思ってたら、やはり、しっかり引き継がれているんですね。その現代に引き継がれたクロスオーバー・ジャズを聴くことができるアルバムがこれ。

Steve Smith, Scott Henderson & Victor Wooten『Vital Tech Tones』(写真左)。1998年のリリース。ちなみにパーソネルは、Scott Henderson (g), Steve Smith (ds), Victor Wooten (b)。メインのエレギは、かのスコット・ヘンダーソンが担当している。そりゃ〜超絶技巧でハイテクニックなギターが活躍する訳だ。
 

Vital_tech_tones

 
冒頭の「Crash Course」を聴けば、その雰囲気の中に、実に懐かしいスタイルが見え隠れする。そう「クロスオーバー・ジャズ」である。ジャズとロックの融合。リズム&ビートは明らかにジャズだがファンクネスは希薄。 

エレギの弾き回しは明らかにロック。チョッパーを織り込んだベースはジャズ。ジャジーなビートで叩きまくるドラムはクロスオーバー・ジャズならでは。

楽器や再生環境を司る機材が進歩して、音の濃淡、ニュアンス、抑揚がダイナミックに表現出来る様になったので、ちょっと判り難いが、8ビートの導入、エレキ・ギターがメイン楽器の構成、そして、超絶技巧なハイテクニック、それらを含んだ音作りが明らかに「クロスオーバー・ジャズ」しているのだ。

凄い迫力のバトルです。ハイテクニックなエレジャズの名うての3人が、テクニックの限りを尽くして弾きまくり、叩きまくる、現代の「クロスオーバー・ジャズ」。けっこう爆音で重量級の演奏は聴いていて、なんだか「スカッと」します。かなりロック寄りのギター・トリオの音なので、エレギ・キッズには堪えられない音世界ですね。

1960年代の終わりから1970年代の前半にかけて流行った「クロスオーバー・ジャズ」。1970年代後半に衰退、もはや絶滅したのかと思いきや、どっこい「生きている」(笑)。しっかりと引き継がれているのだから素晴らしい。

 
 

震災から4年8ヶ月。決して忘れない。まだ4年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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