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2015年9月27日 (日曜日)

レッド・ガーランドのバラード集

涼しくなった。我が千葉県北西部地方に至っては、9月も終わりに差し掛かり、もはや秋たけなわの陽気である。これだけ涼しくなると、やっと落ち着いて、様々なジャンルのジャズが聴ける様になった。

ということで、ピアノ・トリオである。Red Garland『Nearness of You』(写真左)。1961年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Red Garland (p), Larry Ridley (b), Frank Gant (ds)。ピアノのガーランド以外は、今となってはほぼ無名のメンバーである。

このアルバムはガーランドの「バラード集」。ガーランドのピアノは、右手のシングルトーン、左手のブロックコードが特徴。左手のブロックコードが、リズム&ビートと曲のベースラインを必要最低限の音で抑えるので、右手の曲の旋律が非常に判り易く、アドリブ・ラインがクッキリと浮き出る。

このガーランドの奏法は、確かにバラード演奏にピッタリである。このアルバム『Nearness of You』を聴けば、ガーランドのピアノとバラード曲との相性の良さが実に良く理解出来る。ガーランドもバラード集ということで、いつになく繊細なタッチで演奏しており、非常に聴き心地の良い演奏集となっている。
 

Red_garland_nearness_of_you_2

 
加えて、ガーランド者(ガーランドのファン)の方がよく聴くと判ると思うが、ガーランドの右手のシングルトーンについて、このアルバムでは、実に音を厳選して、必要最低限の音数だけでバラード演奏を完結しているように聴こえる。

通常であれば、アドリブ部に入って、コロコロと転がる様にフレーズを流す傾向にあるガーランドが少ない音数でバラード曲を料理している様に、僕には聴こえる。

右手のシングルトーン、左手のブロックコードで、音数を絞っている演奏なので、ちょっと聴くだけでは、イージーリスニング的なカクテルピアノと誤解されてしまうのでは無いかと心配になりますが、バックのリドレーのベース、ガンツのドラムが、しっかりとリズム&ビートを抑えていて、ライトではありますが、実に滋味溢れるバラード演奏に仕上がっています。

良いアルバムです。時に今晩は「中秋の名月」。中秋の名月を愛でながら、このRed Garland『Nearness of You』を楽しむ、というのも、なかなか粋な趣向ではないか、と自画自賛しています。

 
 

震災から4年6ヶ月。決して忘れない。まだ4年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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