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2015年9月 8日 (火曜日)

夏はボサノバ・ジャズ・その23

我が千葉県北西部地方、涼しくなった。夏も終わり、もはやこの気候は「秋」である。酷暑の夏もあっという間に終息した。そう言う意味では、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の夏の名物コーナー「夏はボサノバ・ジャズ」も、そろそろ店じまいである。

今年の「夏はボサノバ・ジャズ」のコーナーは、このアルバムで締めたいと思う。増尾好秋『The Song is You and Me』(写真左)。1980年の作品。日本フュージョン・ジャズの秀作。ソフト&メロウで聴き心地良く、そこはかと無く漂うファンクネス、メリハリの効いたリズム&ビート。良く出来たフュージョン盤である。

パーソネルは、当時の他のフュージョン盤と同様に「とにかく大勢」。主だったところは、Jan Hammer (electric piano, mini moog), Michael Brecker (tenor sax), Randy Brecker (trumpet, flugel horn) あたりだが、残り15名ほどはスタジオ・ミュージシャンだろう、今から振り返れば無名のメンバー。

しかし、演奏を聴いて見ると、パーソネルのメンバーの有名無名はあまり関係無い。このアルバムには、非常に上質のハイテクニックな演奏ばかりがギッシリ詰まっている。つまり、それだけ、米国のスタジオ・ミュージシャンには優れたメンバーが多くいた、ということだろう。全く、米国という国って、ジャズについての裾野は広大である。
 

The_song_is_you_and_me

 
冒頭の「The Song Is You and Me」は、聴き心地の良い、ボサノバ調の演奏。ボーカルもボサノバチックで、ホンワカ良い雰囲気。思いっきりリラックスした演奏でスタートする。余裕の選曲、余裕の配置。次の対となるタイトルの「 The Song Is Me and You」は、アーバンな雰囲気漂う、軽いファンキーなナンバー。

5曲目の「Saratoga Girl」はサンバ風の爽快なナンバー。リラックスした、それでいて、上質なハイテクニックなナンバー。とにかく上手い。そして、聴き心地がとても良い。そして、ラストと3曲は、徹頭徹尾、ソフト&メロウでムーディーな演奏。アーバンな雰囲気がクールなナンバーで、こんな演奏が日本人のリーダー作でもたらされるなんて、当時は誇りに思ったもんだ。

収録された全ての曲がボサノバやサンバでは無いんですが、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズの中に、要所要所にボサノバ・ジャズ、サンバ・ジャズが織り交ぜられて、聴き心地の良い、聴き応えのある、フュージョン・ジャズの秀作に仕上げられています。良い雰囲気、良い内容です。

ということで、今年の「夏はボサノバ・ジャズ」のコーナーもこのアルバム、増尾好秋『The Song is You and Me』で店じまい。また、来年、このコーナーでお会いしましょう。

 
 

震災から4年5ヶ月。決して忘れない。まだ4年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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