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2015年8月22日 (土曜日)

米国ルーツ・ロックの代表格

1970年代、ロックの歴史を振り返ると、米国ルーツ・ロックの流行、1970年代前半は「スワンプ・ロック」、1970年代半ばでは「サザン・ロック」と呼ばれて、我が国ではちょっとだけ話題になって、いつの間にか立ち消えていった。マニアな人達、マニアな評論家は、自慢げに「スワンプ・ロック」や「サザン・ロック」を語るが、結局、日本では人気を得るまでにはならなかった。

「スワンプ・ロック」については、英国のロック・ミュージシャン達が、当時の米国での「ルーツ・ロック」に憧れ、こぞって追従したもので、やはり米国のルーツ・ミュージックを基本としている関係上、無理があったのかも知れない。1970年代初頭から一気に流行り出したが、1970年代半ばには沈静化していた。

「サザン・ロック」については、1970年代半ばで、これは明らかにレコード会社の力の入れ方、ロック雑誌の力の入れ方が弱かった。当時の日本のロックのファン層はまだまだ小さく、成熟した商業ロックだけでニーズは飽和状態だった。新しいジャンルのロックの入り込む余地は無かった。

しかし、今の耳で聴き返してみて、米国ルーツ・ロックは非常に優れたロックのジャンルの一つだったなあ、と再認識する。逆に米国のルーツ・ミュージックをベースにしているので、やはり米国ルーツ・ミュージックが好きで無いと辛い。その辺が日本であまり流行らなかった理由だろう。

今回、この米国ルーツ・ロックを聴き直しているんだが、まず感じ入った、というか感じ入り直したのが「リトル・フィート(Little Feat)」。リトル・フィートとは、1960年代末に結成されたアメリカのロック・バンド。ローウェル・ジョージのスライド・ギターが売りの米国ルーツ・ロックの老舗バンド。
 

Little_feat_1_2

 
これがまあ、聴いて見ると本当によく判るのだが、R&B、ブルース、カントリー、ジャズなど、米国ルーツ・ミュージックの影響を色濃く押し出しているサウンドが見事。つまりは、バンド・サウンドの方向性を十分に捉えた「アレンジ能力」に優れたバンドだったと言える。

このバンドの個性、特質を聴いて感じるには、ファースト・アルバムの『Little Feat』(写真左)、セカンド・アルバムの『Sailin' Shoes』(写真右)が相応しいだろう。特にファースト・アルバムの『Little Feat』は、このバンドのバンド・サウンドの原点となっている、米国ルーツ・ロックなサウンドが「てんこ盛り」。

よく巷では、リトル・フィートの代表作と言えば、サード・アルバムの『Dixie Chicken』が挙げられるが、僕はそうは思わない。アルバムを売らんが為に、ちょっとポップに寄ったサウンドは、聴き心地は良いが、米国ルーツ・ミュージック独特の泥臭さとかファンクネスとかが薄れている。このサード・アルバムの音を「米国ルーツ・ロック」の代表的サウンドとするには無理がある。

ちょうど1970年代半ばに差し掛かる時に、リトル・フィートの最新作だったのが『Dixie Chicken』で、その内容がまずまずだったんで、ロック雑誌も評論家もこのアルバムに飛びついたんだろう。あの頃、リトル・フィートのファースト・アルバムなんて、普通の大手のレコード屋でも見たことが無かったからなあ、入手し難かったんでしょうね。

米国ルーツ・ロックを感じて頂くには、このリトル・フィートのファースト・アルバムの『Little Feat』、セカンド・アルバムの『Sailin' Shoes』が良い。この2枚を聴いて、いいなあ、と思うなら、貴方は「米国ルーツ・ロック者」である。逆に、なんだこれ、と感じたら、以降、他の米国ルーツ・ロックはちょっと辛いかと思います。

 
 

震災から4年5ヶ月。決して忘れない。まだ4年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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