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2015年7月31日 (金曜日)

暑気払い「モーダルなジャズ」

暑い。とてつもなく蒸し暑い。今年の夏の暑さは厳しい。こちら千葉県北西部地方も、今年はとびきりの蒸し暑さです。どうなっているんでしょうね。術後の身体にグッと堪えます。

ここまで暑いとジャズを聴く気も起きなくなりそうですが、現代ではエアコンという文明の利器がある。このエアコンが効いた涼しい部屋の中でのジャズって、意外と良い感じなんですよね。とにかく、エアコンの無い暑い部屋の中ではジャズはいけない。熱中症になります(笑)。

さて、エアコンの効いた部屋の中では爽快なジャズが良い。爽快なジャズなあ、と思いを巡らしたら、何故かマッコイ・タイナーの1970年代の諸作を、ビッグバンド系の諸作を思い出した。

ビッグバンド系の諸作とは、2012年3月1日のブログ(左をクリック)でご紹介した、1973年の『Song of the New World』、2011年12月15日のブログ(左をクリック)でご紹介した、1976年の『Fly with The Wind』。

いずれも、マッコイ・タイナー渾身のビッグバンド・ジャズの大作である。この2枚を聴いてハタと考えた。もう一枚、似た様なアルバムは無かったか。ビッグバンド編成では無いが、ぶ厚いモーダルなジャズで、爽快感抜群なヤツ。

そうそう、あったあった、これである。McCoy Tyner『Together』(写真左)。1978年8月、9月の録音。ちなみにパーソネルは、McCoy Tyner (p), Freddie Hubbard (tp, flh), Hubert Laws (fl), Bennie Maupin (ts, b-cl), Bobby Hutcherson (vib), Stanley Clarke (b), Jack DeJohnette (ds), Bill Summers (conga, per)。
 

Mccoy_tyner_together

 
パーソネルを見れば半ば呆れてしまう。なんという面子だ。新主流派以降のモード・ジャズの精鋭部隊。オクテット構成。これだけの猛者揃いである。皆、それぞれ我が強くて演奏全体がまとまらないのでは、と思い切り危惧してしまう面子である。

それがまあ、奇跡とでも言いましょうか、上手くまとまって、爽快感溢れる、コルトレーン・ジャズをベースとした、豪快でスケールの大きいモード・ジャズが展開している。ちょっとトランペットのハバードが、ペラペラと五月蠅いのが玉に瑕と言えば玉に瑕ですが、まあ、いつものことだ、ということで、ここではスルーです。

そんな中、マッコイ・タイナーがバリバリ弾きまくる。でも、この時期、もうコルトレーンの影を追う様なシーツ・オブ・サウンドをベースとした弾きまくりはしない。適度に抑制の効いた、明確なタッチの弾きまくり。ハンマー打法と喩えられた左手も控えめ。逆に、味のあるアドリブ・フレーズに惚れ惚れする。

なかなかの好盤なのですが、どうも、ジャケットのマッコイ・タイナーの顔のどアップで損をしているアルバムです(笑)。このどアップは「引く」。このどアップのジャケットのアルバムに、こんな爽快感溢れる、上質のモード・ジャズが詰まっているなんて、なかなか想像できません。

 
 

震災から4年4ヶ月。決して忘れない。まだ4年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

本当に「もー、しょーがねーなー!(・・猛暑;)ですよね。(~o~)
体力の衰えを感じる昨今、できるだけ汗をかこうと思い、クーラーの使用は極力さけつつ、家人からの大クレームを受けております。笑

私の好きなマッコイのアルバムといいますと、
「リーチングフォース」「アトランティス」「エコーズオブアフレンド」の3枚
が愛聴盤でしょうか。

「モーダルピアノスタイル」の元祖?とも思えるマッコイですが、そのテクニシャンぶりも意外と過小評価のようにも思っています。

ところで昔ジャズを聴き始めた頃、SJ誌のバックナンバー漁りを始めた当初の私の最大の興味は、SJ誌による「クリーム」の評価が知りたかった、というものでした。

「ホイールズオブファイア」の2枚組み(特にライブ盤)のディスクレビューでは1ページの扱いで、2名のライターが大絶賛していたと記憶しています。当時盛んだったFMなどのジャズ番組でもクリームのライブがよくかかっていましたね。

印象に残っているエピソードとしては
「エルビンジョーンズの競演申し込みをジンジャーベイカーが逃げまくった」?とか、「ジャックブルースはジャズくずれ」?などと、あの時代、まだジャズ側の「ヘゲモニー」がロックより上?という風潮を感じていました。

しかし、私はクリームこそ、当時の多くのロックキッズをジャズへ向かわせたきっかけを作った偉大なグループでもあった、と思っていますです。^^

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