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2015年7月17日 (金曜日)

この4人は何でも出来るのだ

プロの一流のジャズメンというのは楽器の演奏が実に上手い。テクニックの高さが半端では無い。ずば抜けて上手いのだ。一流のジャズメンでそのレベルである。超一流の、今では「レジェンド」と呼ばれるジャズメンは「上手い」というレベルを超えている。凄まじく上手い。

なんせ口の悪いジャズ者の方々から「上手すぎて面白く無い」と言わしめるほどの上手さである。テクニック的にはクラシックの演奏家と同等のテクニックの高さである。そのテクニックの高さをもって、即興演奏を繰り広げるのだ。聴いていて「凄いなあ」と思うのは当たり前。

ここに、こんなアルバムがある。Oscar Peterson Trio & Milt Jackson『Very Tall』(写真左)。1961年9月の録音。時代はハードバップが成熟し、ファンキー・ジャズが流行っていた頃。モード・ジャズを核とした新主流派が台頭してきた頃。そんな時代に、今では「レジェンド」と呼ばれるメンバーが演奏する。

ちなみにパーソネルは、Oscar Peterson (p), Milt Jackson (vib), Ray Brown (b), Ed Thigpen (ds)。いやいや錚々たるメンバーじゃないですか。このカルテットは、一流を超えた「超一流」のメンバーばかり。ちなみに収録曲は以下の通り。

1. On Green Dolphin Street
2. Heartstrings
3. Work Song
4. John Brown's Body
5. A Wonderful Guy
6. Reunion Blues
 

Very_tall

 
有名ジャズ・スタンダード曲あり、当時流行のファンキー・ジャズあり、ミルト・ジャクソン自作の硬派なハードバップあり、ジャズの基本と流行、両方をしっかり押さえた、なかなか考えた選曲である。

このアルバムの演奏を聴いていて「凄いな〜」と思うのは、こんな「有名ジャズ・スタンダード曲あり、当時流行のファンキー・ジャズあり、ミルト・ジャクソン自作の硬派なハードバップあり」というバラエティに富んだ楽曲をいとも容易く、演奏仕分けてしまうところ。

全く違和感無く、スタンダード、ファンキー、ハードバップと弾き分ける力量たるや素晴らしいの一言。そんな演奏がギッシリとこのアルバムに詰まっている。聴き応え満点、何度聴いても惚れ惚れする上手さである。

録音当時、ミルト・ジャクソンは38歳、オスカー・ピーターソンは36歳。有望若手という時代を過ぎて、ジャズ界の中堅どころ。2人ともそれぞれ第一線で活躍する、超一流プレイヤーの仲間入りを果たしていました。そんな二人のジャズ。悪かろうはずがありません。

二人の共通の個性であるジャジーな面とファンキーな面が良好に展開されていて、聴き応えのあるアルバムに仕上がっています。良い盤です。

 
 

震災から4年4ヶ月。決して忘れない。まだ4年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

>この4人は何でも出来るのだ
マスターに完璧に同意です。^^

このアルバムは、あまたあるオスピ^_^;のアルバムの中でも、もっとも好きな1枚でもあります。^^

40年以上にわたる趣味のレコード(CD)収集の中で、気がつけばアーティスト別でいいますとピーターソンが一番多いです。笑

CDを店頭で見かけて私が無条件で買っていたアーティストは
エロールガーナー、ジャンゴラインハルト、オスカーピーターソン、クリフォードブラウンの4人でした。

私が愛して止まないこれらのアーティストに「ハズレ」はないと思うので、とにかく「一期一会」のような気持ちでした。笑

これらのアーティストのアルバムは個人的には「すべてが愛聴盤たりうる」だけの魅力を感じています。

ところで、ハンプトンホーズのCD「サーモン」を初めて聴いた時、1曲目の「ダウンバイザリバーサイド」のドラムのブラシワークがあまりにもご機嫌で印象的でした。見たらスタンレービーでした。それまでほとんど意識
していませんでした。

これはたぶん、ドラムマニアの自分だけだろうなあ・・と思っていましたら、その当時SJでも書き始めた寺島靖国さんの単行本でこのCDがとりあげられていて、私が感じたこととほとんど同じく「このCDは1曲目のブラシワークが聞きところ」と書いておられて、うれしくなってしまいました。

こうした「フアン代表」のような、楽しむ姿勢に基づいた初期の同氏の著作の数々は大いに楽しめました。^^

松和のマスターのこちらのブログも、ジャズの魅力の再発見の楽しさにあふれており、日々楽しく拝見させております。

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