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2015年6月17日 (水曜日)

アバンギャルド系のギタリスト

僕はジャズ・ギターの聴き方が変わっている。ロック・ギターに比べて、線が細くて繊細なジャズ・ギターはどうにも物足りなかった。刺激が少ないというか、大人すぎるというか、とにかく物足りない(笑)。では、ジャズ者初心者の頃、大学時代はどんなジャズ・ギターを聴いていたのか。

もともと高校時代は「ロック・キッズ」。プログレと米国ルーツ・ロック(サザンロックやスワンプ等)が大好きだったこともあって、太い躍動的で官能的なエレギが好みである。まず飛びついたのが「パット・メセニー」。そして、この人、James Blood Ulmer(ジェイムズ・ブラッド・ウルマー)。

アバンギャルド系のジャズ・ギタリストである。しかも、エレギが中心。フリー・ジャズの範疇にポジションされるが、どうも完璧なフリー・ジャズでは無い。適度にアバンギャルドした、限りなくフリーキーではあるが、しっかりとしたリズム&ビートに乗った、メインストリーム・ジャズである。

そんなウルマーのアルバムの中でも、当時はこのアルバムがお気に入りだった。James Blood Ulmer『Tales of Captain Black』(写真)。1978年12月の録音。James Blood Ulmer (g), Ornette Coleman (as), Jamaaladeen Tacuma (el-b), Denardo Coleman (ds)。大学時代のジャズ・ギターのヘビロテ盤の一枚。
 

Tales_of_captain_black

 
このアルバムでのウルマーのアバンギャルドの程度は、当時のジャズ者初心者の耳にも十分に「いけた」。このアバンギャルド程度は、ロックでいうと、プログレの雄「キング・クリムゾン」のアバンギャルド程度。十分に耳慣れたフリーさである。というか、この盤のウルマーのギターって「フリー」なのか? 今の耳には「メインストリーム・ジャズ」。

そんなウルマーに、纏わり付くように絡むアルト・サックスが凄く良い。ウルマーのアバンギャルド程度に凄くフィットした、シンクロするようなアルトのインプロビゼーション。誰だこれ。パーソネルを見てビックリ。なんと、あのフリー・ジャズの祖、オーネット・コールマンでは無いか。

ついでに、ドラムはオーネットの息子のデナード・コールマン。ベースはジャマラディーン・タクーマ。この二人のリズム&ビートがシッカリとフロントのウルマーのギターとオーネットのサックスを支えている。というか、このリズム・セクションが、このアバンギャルドな演奏をメンストリーム・ジャズの範疇に留めている。

大学時代は論文など「研究もの」の本を読む時のBGM。五月蠅くないのか、とよく訊かれましたが、僕には丁度良いんですね。少し耳に刺激が届く位の音が脳細胞を程良く刺激して、「研究もの」の本の内容がしっかりと頭に入ります。ウルマーのブルース・フィーリングも芳しい、限りなくフリーなメインストリーム・ジャズ・ギターです。

 
 

震災から4年3ヶ月。決して忘れない。まだ4年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

マスターに同じく私も高校生の頃はロックキッズでした。^^
パットメセニー・・。私のもっとも苦手なギタリストであります。。^_^;

まず、その「シンセ風」?な音色にアレルギー。「歌ココロ」?・・むずかしすぎてわからん。「テクニシャン」「新世代」?・・あんたにゆわれとうはないわっ!(~o~)_(._.)_

来日して六本木のWAVEで自分の海賊LPを叩き割った事件、一方裏では日本のギタリストをこきおろしその「唯我独尊」ぶりが鼻持ちならなかった・・まあ大抵のジャズの売れた若手の勘違いなのでしょうが、この人はひときわ過激さがめだち、私の中からは消えた?ギタリストの一人でした。^_^;

芸術家に「徳」を求めることは「八百屋で魚を求める」(←世代がばれますね)ようなもので音楽の本質とは無関係ではありますが、とにかく「音色」から拒絶感を抱いてしまった私の「負け」だったと思っておりますです。笑

色々な評伝などを読みますとパウエルもパーカーも「トンデモ」だったことでも有名ですが、私のような凡人にはおそるべき偉人達ではあります。^^

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