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2015年6月 1日 (月曜日)

ジョニー・グリフィンの帰還

僕はジョニー・グリフィンというテナー・マンが好きだ。ニックネームは、小柄でありながら力強いテナーを吹くということで「リトル・ジャイアント」。確かに、ジョニー・グリフィンのテナーは切れ味良く、力感があって小気味良い。

僕はこの魅力的なテナー・マン、リトル・ジャイアントとの初めての出会いはこのアルバムだった。Johnny Griffin『Return Of The Griffin』(写真)。1978年10月17日の録音。Ray Drummond (b), Keith Copeland (ds), Ronnie Mathews (p), Johnny Griffin (ts)。 

まず、このアルバムのジャケット・デザインが良い。大好きだ。アメリカンな鷲のイラストが大きくデ〜ンと控える。鷲じゃないのか。想像の怪獣グリフォンか。グリフォンとグリフィンとかけているのか。うむむ、ちょっと無理があるなあ。

何処から見てもこれは「米国」である。「ジャズ」である。このジャケット・デザインから、小柄でありながら力強いテナーを吹く「リトル・ジャイアント」を想起する。

冒頭の「Autumn Leaves」が良い。マイナーで情緒的な曲をアップテンポでグイグイ行く。グイグイ引っ張る引っ張る。切れ味良く、力感があって小気味良い。名手ロニー・マシューズの達者なピアノと、レイ・ドラモンドの堅実ベース、キース・コープランドの味のあるドラムをバックに、ガンガンすっ飛ばす。これぞグリフィンという名演。
 

Return_of_the_griffin

 
2曲目の「When We Were One」は、打って変わって、情緒的なバラード演奏。こういうバラード演奏もグリフィンは得意中の得意。夜の静寂の雰囲気。1曲目のアップテンポな曲とのコントラストが良い。

僕はこの冒頭の2曲だけで、このアルバムにゾッコンである。3曲目の「A Monk's Dream」も良い。グリフィンはセロニアス・モンクの楽曲を吹きこなすのが上手い。モンクの楽曲の幾何学的展開を鼻歌を歌うように軽やかに力強く吹きこなしていく。良い感じだ。惚れ惚れする。

ヨーロッパに移住していたリトル・ジャイアント=ジョニー・グリフィンが米国ジャズ・シーンへのカムバックを遂げた好盤。1978年と言えば、フュージョン・ジャズ全盛期真っ只中。そんなところに、グリフィンのメインストリーム・ジャズ。どうだったんだろう、当時のグリフィン・カムバックの評価は。

今となってはそんなことは気にならない。この『Return Of The Griffin』には、グリフィンのテナーの魅力満載である。グリフィンの代表作の一枚に数えられる好盤であることは間違い無い。愛聴盤である。

最後に、今から37年前、ジャズ者初心者駆け出しの僕に、居抜きでこの『Return Of The Griffin』を紹介してくれた、例の「秘密の喫茶店」のママさんには感謝したい。ジャズの楽しさ、グリフィンの素晴らしさ、を思いっきり体験させていただいた。このアルバムがあって、今のジャズ者の僕がある。

 
 

震災から4年2ヶ月。決して忘れない。まだ4年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

初めまして、映画「セッション」を見てからジャズにはまった初心者です。
ほんと、つい最近ジャズを聴き始めたのですが、色々と聞いたり見たりしているうちにこのサイトにたどり着きました。どの記事も、面白く拝見させていただいております。
今後の更新も、楽しみにしています。

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