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2015年5月23日 (土曜日)

ポップスやロックの名曲をカバー

何年前だったか忘れたが、ダイアナ・クラールの『Live in Paris』のラスト「Just The Way You Are」のカバーが秀逸で、むちゃむちゃ感動したを覚えている。並みいるジャズ・スタンダード曲の中で、このビリー・ジョエルの名曲が対等にその魅力を振り撒いている。これは絶品であった。

もう少し、この「Just The Way You Are」の様な、1960年代後半から70年代のポップスやロックの名曲をカバーしてはくれないのかなあ、なんてボンヤリ思って、そんな想いもすっかり忘れてしまっていた。

しかし、今年、ダイアナ・クラールがやってくれました。宣伝文句をそのまま掲載すると「ジャズ・ヴォーカルの女王=ダイアナ・クラールの2年ぶりの新作は、現代の巨匠=デイヴィッド・フォスターとついにタッグを組んだポップスカヴァー作品!」。

そのアルバムとは、Diana Krall 『Wall Flower』(写真左)。Verveのチェアマンであるデイヴィッド・フォスターとの初めてのコラボ。1960年代後半から70年代のポップスやロックの名曲のカバーやポール・マッカートニーを新曲を、コンテンポラリーで豪華なジャズ・アレンジでじっくりと聴かせてくれる。

その収録されたキラ星の如き名曲の数々については以下の通り。

1はママス&パパスの1966年のヒット曲、2と7はイーグルスの歌唱で有名、3はカーペンターズかな、4はギルバート・オサリバンの1972年の大ヒット曲、8はエルトン・ジョンの1977年のヒット曲、10は10CCですね。いやいや、これだけでもウルウルもんです。僕達の世代が1970年代にリアルタイムで体験したポップスやロックの名曲の数々がカバーされているんですから。

「今回の楽曲はすべてダイアナが愛してやまない曲ばかり。彼女のハートが、全ての楽曲の新たなイメージを引き出しているよ」(デイヴィッド・フォスター)。ダイアナが愛してやまない曲なのか。しかし、ジャズ・ボーカルとして扱うという観点で見て、実に渋い実にマニアックな選曲である。
 

Wall_flower

 
1. California Dreamin'(John Phillips, Michelle Phillips)
2. Desperado(Glenn Frey, Don Henley)
3. Superstar(Bonnie Bramlett, Leon Russell)
4. Alone Again (Naturally)(Gilbert O'Sullivan)
5. Wallflower(Bob Dylan)
6. If I Take You Home Tonight(Paul McCartney)
7. I Can't Tell You Why
(Timothy B. Schmit, Glenn Frey, Don Henley)
8. Sorry Seems to Be the Hardest Word
(Elton John, Bernie Taupin)
9. Operator (That's Not the Way It Feels)(Jim Croce)
10. I'm Not in Love(Eric Stewart, Graham Gouldman)
11. Feels Like Home(Randy Newman)
12. Don't Dream It's Over(Neil Finn)

  

バックのアレンジも意外と秀逸。ジャズ・オーケストラをバックにしているので、かなりジャズっぽくアレンジされた、ジャズ臭の強いものなのかと危惧したのだが、これは杞憂だった。意外とコンテンポラリーなアレンジで、決して前へ出ず、さりげなくダイアナのボーカルをサポートする。ダイアナのボーカルだけがポッカリと浮かび上がる様なアレンジに、これまた感心する。

ジャズ・スタンダード曲は、1920年代から1950年代が中心。このスタンダード曲だけだと、最後にはマンネリ化する。21世紀に入って、確かにジャズ・ボーカルはマンネリ化が進みつつあった。1990年代辺りから、ネオ・スタンダードとして、1960年代後半から70年代のポップスやロックの名曲をカバーする動きがあったが、なかなか定着しなかった。

ジャズ者の人達って意外と保守的なんやなあ、と思わず再認識しました。でも、それではジャズは停滞してしまう。今回のダイアナの新作には、なんだか「ジャズ・ボーカルの明るい未来」が垣間見えた様な感じがして、とても嬉しく感じました。当然、我がバーチャル音楽喫茶『松和』で、ジャズ・ボーカルのヘビロテ盤となっています(^_^)v。

 
 

震災から4年2ヶ月。決して忘れない。まだ4年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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