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2015年4月 1日 (水曜日)

Time Further Out = 大休止

久々にデイブ・ブルーベック・カルテットを聴く。長年お気に入りの、The Dave Brubeck Quartet『Time Further Out』(写真左)。1961年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Dave Brubeck (p), Paul Desmond (as), Eugene Wright (b), Joe Morello (ds)。鉄壁の布陣である。

デイブ・ブルーベック・カルテットが、あの変則拍子の名曲「Take Five」を含む歴史的名盤『Time Out』をレコーディングしたのが1959年のこと。この盤は当時でも大ヒットしたのとこと。確かに変則拍子というものに着目して、キャッチャーなフレーズ満載。ポップで楽しいジャズ盤として有名な一枚ですね。

そして、その変則拍子をフィーチャーした歴史的名盤『Time Out』の続編として、同じコンセプトで録音されたアルバムがこの『Time Further Out』。「Time Out」とは「小休止」のこと。「Time Further Out」とは「大休止」のこと。なるほど、アルバム・タイトルからして、「拍子」を題材にした同一コンセプトの企画盤だということが判ります。

さて、この『Time Further Out』に収録された全11曲全てが、変拍子のリズムを前提に作曲、演奏されています。聴いていて、とても流麗でリズミカルでポップ、聴いていて楽しい雰囲気のする楽曲ばかりで、これも「変則拍子」の妙、というものでしょう。この変則拍子をバックに、デスモンドのアルトは柔らかにたおやかにスイングし、ブルーベックのピアノはスクエアにスイングする。
 

Time_further_out

 
その対比がデイブ・ブルーベック・カルテットの真骨頂であり、最大の個性でもあります。しかし、これだけの変則拍子の曲を、よくも事も無げに演奏するもんだ。感心することしきり。

ユージン・ライトのベースとジョー・モレロのドラムも、1959年の『Time Out』の時よりもテクニックを積み上げ、変則拍子に手慣れた、独特のスイング感を醸し出しつつ、個性あるリズム&ビートを叩きだしている。『Time Out』の時よりも、変則拍子の安定感が抜群。

ブルーベック=デスモンドのアルバムを聴いていると、変則拍子にチャレンジしたり、クラシックの対位法にチャレンジしたり、米国南部のフォークソングを題材にした企画盤を出したり、「Impression(〜の印象)」というシリーズものの企画盤を出したり、この二人って、チャレンジや企画が大好きだったんだなあ、と感心する。

確かに振り返ってみると、ブルーベック=デスモンドのアルバムのほとんどがチャレンジと企画のどちらかである。これって凄いことですよね。スタンダード曲に走ったり、オールスターなジャム・セッションに走ったり、安易なアプローチに走っても人気盤って制作できると思うんですが、意外とブルーベック=デスモンドは硬派であり、挑戦者です。

ジャケットに使われている絵画はスペインの抽象絵画の巨匠ジョアン・ミロの作品。こういうところも、ブルーベック=デスモンドがアーティスティックな存在である証だろう。良いアルバムです。

 
 

震災から4年。決して忘れない。まだ4年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

最近、デイブブルーベック聴くようになりました。
まだディズニーの曲の盤とTimeoutしか知らないので ブログ参考になりますo(^-^)o
1959年の演奏を2016年に聴く…
僕にとっては今 世界で最も新しい音楽に感じます

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