マシューズは僕のお気に入り
ジャズというのは、テンション高く、硬派でクールなメインストリーム・ジャズばかりがジャズでは無い。耳当たりの良い、聴き心地満点のフュージョン・ジャズだって立派なジャズだ。
1970年代中盤から後半、フュージョン・ジャズの全盛時代。アレンジャー&プロデューサーについては、ボブ・ジェームスとデビッド・マシューズの二人が僕のお気に入り。ボブ・ジェームスは、ポップなフュージョン、デヴィッド・マシューズは、ジャジーなフュージョンが個性。
そんなデヴィッド・マシューズ・プレゼンスの企画盤が3枚。日本のエレクトリック・バード・レーベルからリリースされた『Delta Lady』『Grand Connection』『Grand Cross』の3枚は、僕はジャズ者初心者駆け出しの頃、メインストリーム・ジャズに聴き疲れた耳休めに、散々耳を傾けたフュージョン盤。
『Delta Lady』については、2015年3月16日のブログ(左をクリック)でご紹介している。そして、今日はDavid Matthews Orchestra『Grand Connection』(写真左)。1983年、日本でのリリース。日本での帯紹介は「デヴィッド・マシューズ・オーケストラ featuring グローヴァー・ワシントンJr. & アール・クルー」。
フュージョン・アルトの雄、ワシントンJr.とフュージョン・アコギの雄、アール・クルーを前面に押し出した、デヴィッド・マシューズ・オーケストラがバックにシッカリ控えた、フュージョン・ジャズ・オーケストラな一枚である。
冒頭の「Begin The Beguine」のレゲエのアレンジが凄くお洒落な、フュージョン・ジャズ・オーケストラな演奏を聴くと、フッとリラックス出来て、レゲエの2拍子、ツービートなリズム&ビートが楽しく響く。緊張感溢れる、硬派でクールなメインストリーム・ジャズも良いが、聴いて疲れて、ふと、こんなフュージョン・ジャズに出会って、思わず寛いでしまう。これもまた、ジャズの楽しみのひとつでもあります。
全編に渡って、ワシントンJr.のアルトとアール・クルーのアコギが全編に渡って響き渡る。そして、そのアルトとアコギを際立たせるマシューズのアレンジ。聴けば直ぐ判る、独特の音の重ね方と独特の音の節回し、ポップな音の明るさを支える、ジャジーな響きが個性のバッキング。
とてもポップなフュージョン・ジャズ・オーケストラで、聴いていてとても楽しいアルバムです。聴き応え満点。僕はこのアルバムのマシューズのアレンジがとてもお気に入り。実は今でも、硬派でクールなメインストリーム・ジャズに聴き疲れた耳休めに、このアルバムは大活躍です。
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