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2015年4月11日 (土曜日)

現代エレ・ジャズ者に必須の好盤

主に現代音楽の分野で使われていた自動変奏シーケンスソフト「M」にリズム隊を担当させ、その上にキーボードやサックスがインプロビゼーションしまくる、まさに「テクノ・ジャズ」と呼ぶに相応しいユニット。「M」が繰り出すポリリズムとエレクトロニック・リズム&ビートが素晴らしい個性。

東京ザヴィヌルバッハは「テクノ・ジャズ」として、納得の出来のユニットが出現。それが日本発、ということにちょっと誇りを感じる。しかし、かたや「シーケンスソフトを活用した人工的なジャズなんでしょ」という声が聞こえる。つまり、人間っぽくない、機械的だということ。ジャズは人間がやるもんだ、という常識的な判断。

それでは、ということで、東京ザヴィヌルバッハの「テクノ・ジャズ」を全て人間でやってみましょう、となったユニットが「東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル」。キーボーディストの坪口昌恭のリーダーユニット、東京ザヴィヌルバッハの完全人力演奏による、新宿ピットインでのライブ録音。

改めてそのアルバムとは、東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル『Change Gravity』(写真左)。キーボーディストの坪口昌恭のリーダーユニット、東京ザヴィヌルバッハ。菊地成孔ダブセプテットのトランぺッターの類家心平、近年、評価が高まる若手ギタリスト宮嶋洋輔、ファーストコール・フレットレス・ベーシストの織原良次、現役音大生でありながら天才ドラマーとの呼び声も高い石若駿。
 

Change_gravity

 
これがまあ、凄い内容、素晴らしい内容のエレクトリック・ジャズである。完全人力演奏は非常に困難を極める。しかし、圧倒的なスキルで不可能を可能にする。不可能を可能にしているがゆえ、そのテンションは張り巡らされ、全てのフレーズにおいてスリリング。ボコーダーやCDJも控えめにて、完全人力演奏を心ゆくまで楽しめる。

雰囲気的には、1970年代のエレ・マイルスを筆頭とするジャズ・ロック、エレ・ファンクを雰囲気濃厚。しかし、リズム&ビートを中心に、その響きは現代の21世紀の響き。つまりは、このテクノ・ジャズの完全人力演奏は、エレクトリック・ジャズの最先端に位置する演奏と言える。

収録曲を見渡せば、これまでに発表された東京ザヴィヌルバッハの作品から中心に、ダブ・セクステットでも演奏された「Betty Go Round」、マイルス・デイヴィスの1980年代の作品より「Shout」を収録しているところが良い。聴き応えがある。聴いていて、頬が緩む。

エレ・ジャズはリズム&ビートが命。この「東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル」の、リズムが幾層にも切り替わるスリリングなグルーヴ感は何物にも代えがたい。聴き応え満点。エレクトリック・ジャズ者に必須の好盤です。

 
 

震災から4年。決して忘れない。まだ4年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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