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2015年4月15日 (水曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・21

春の音楽喫茶『松和』の昼下がりには、ジャズ・ギターの音色が良く似合う。徐々に気温が上がって暖かな雰囲気が濃厚に漂う昼下がりに、ジャズのホノボノとした、切れ味の良いギターの音が良く似合う。

もともと、ジャズ・ギターはちょっと変わったところから入った。生まれて初めて聴いたジャズ・ギター盤が、Pat Metheny『Water Colors』と、John Abercrombie『Timeless』だった。

オーソドックスなジャジーでファンキーなジャズ・ギターでは無く、ファンクネスが希薄な、フォーキーでネイチャーなジャズ・ギター、もしくは、ヨーロピアンな音が深くて印象的なジャズ・ギターから入った。

オーソドックスなジャジーでファンキーなジャズ・ギターが良いなあ〜、と強く感じたのが、ウエス・モンゴメリー。ウエスのお陰で、オーソドックスなジャズ・ギターも十分に楽しめる様になった。

それでも、やはり、こってこてファンキーなジャズ・ギターよりは、ファンクネスを程良く押さえて、クールでテクニカルな現代風のジャズ・ギターが良い。現時点での中堅どころの年齢のギターが良い。中堅どころって、ジャズで言うなら、40歳〜50歳代かなあ。

さて、そんなファンクネスを程良く押さえて、クールでテクニカルな現代風のジャズ・ギターのアルバムの中で、お気に入りの一枚がこれ。Kevin Eubanks『Live at Bradley's』(写真左)。1994年5月、ニューヨークのライブスポット、ブラッドレーでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Robert Hurst (b), Kevin Eubanks (g), James Williams (p)。

このライブ盤、ええんやな〜これが。とにかく、ギターのユーバンクスが良い。そして、ピアノのウイリアムスが良い。加えて、ハーストのベースが良い。よくよくパーソネルを見れば、ドラムレスのギター・トリオである。
 

Kevin_eubanks_bradleys

 
かねてから、僕はギターが主役のジャズ・アルバムは、ドラムレスが良いと思っている。ギターのフレーズは繊細である。ドラムの音で、その繊細な音色がかき消される気がしてならない。確かに、細かいニュアンスはドラムの音にかき消されることが多い。それを防止するには、ドラムを外すのが一番の近道。

ただし、ピアニストとベーシストの選択には気をつかう。ピアノについては、打楽器としての使い方でリズム&ビートの供給を上手くしてもらわないといけないし、ベーシストについては、ギターの低音ラインとかち合わずに、しっかりとインプロビゼーションの音の底を支えてもらわないと困る。

そういう点からすると、ウイリアムスのピアノとハーストのベースは申し分無い。このライブ盤を聴けば、それがたちどころに判る。冒頭の主役のユーバンクスが、がっちりとオーソドックスなジャズ・ギターをバリバリに弾きまくっている「Speak Low」を聴けば、ピアノとベース、それぞれとユーバンクスのギターの相性が抜群なのが良く判る。

すっごく良い雰囲気のジャズ・ギター。ドラムレスなのに、ギターとピアノとベースのリズム&ビートはバッチリ合っている。ドラムレスなので、ユーバンクスの正統派ジャズ・ギターの音色の全てをしっかりと聴き取ることが出来る。演奏の全体の雰囲気は良い意味でリラックスしていて適度なテンション。

ユーバンクスのギター・テクニックは最高の部類である。ウエスの時代よりも一歩進んだテクニックの良さ。ファンクネスを程良く押さえて、クールでテクニカルでモーダルなギターのアドリブ・フレーズを聴くと、やはり、ジャズ・ギターもまだまだ進化しているなあ、と実感する。

良いジャズ・ギターのライブ盤。ちょっとレベルが低めに設定されているところが玉に瑕ではありますが、気にするほどではありません。ブラッドレーの入り口の写真をあしらったジャケットも格好良い。現代ブルーノート・レーベルの好盤です。

 
 

震災から4年1ヶ月。決して忘れない。まだ4年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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コメント

パットメセニー、渡辺カズミ、ウエインショーター、ウイントンマルサリス・・
私には苦手なジャズメンの代表?(~o~)なのですが、、、なんでかなあ?と考えますと、ある共通点が。^^

いわゆる文学でいう「高踏派」のような;;中途半端といいますか、そんな偏見があります。

パットの音色がどうにも好きになれず、渡辺さんは「テクだけ」、ショーターは「お経」、ウイントンは「若くして挫折した二ノ宮金次郎」??とゆー偏見であります。笑

ロックにもモードジャズにも演歌でも偏見はないほうだ、と思っていますが、ジャズ仲間とこの4人の話題となるとなぜかいつも一致する?のはなんでなんでしょう?(~o~)

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