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2015年2月10日 (火曜日)

クリフォード・ブラウンを聴こう

昨日は、ファッツ・ナヴァロを「勉強」した。このナヴァロのトランペットの奏法スタイルと音色、高いテクニックについては、後の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンに多大な影響を与えたとされる。

それでは、今日はクリフォード・ブラウンを聴こうではないか、ということに相成った。クリフォード・ブラウン(以降、ブラウニーと呼ぶ)も早逝の天才トランペッターだった。1956年6月26日、弱冠26歳、交通事故でこの世を去ってしまった。よって、ブラウニーの音源もそんなに多くは残っていない。

そんな数少ない音源の中で、このブログでも幾枚かをご紹介している。ブログ右の「カテゴリ−」の「ジャズ・トランペット」の中にあるので、出来ればご一読いただければ、と思う。が、そんなブラウニーのアルバムの中で、意外と気に入っている一枚がある。そのアルバムは、未だこのブログでご紹介していないかと思う。

そのアルバムとは、Clifford Brown『Brown and Roach Incorporated』(写真左)。1954年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Clifford Brown (tp), Max Roach (ds), Harold Land (ts), Richie Powell (p), George Morrow (b)。タイトルの「Incorporated(合併、結成)」の通り、ブラウン〜ローチ・クインテットの初のスタジオ録音作である。
 

Brown_roach_inc

 
初のスタジオ録音作ということで、メンバーそれぞれが、なかなか意欲的な演奏を展開している。そんな中で、やはりブラウン〜ローチ・クインテットの双頭リーダーである、ブラウニーのトランペットとマックス・ローチのドラムが目立っている。まあ、それは仕方ないか。双頭リーダーやもんな。

このアルバムでのブラウニーのトランペットは素晴らしい響きと輝きに満ちている。アドリブ・フレーズを数フレーズほど聴き通せば、確かに、ファッツ・ナヴァロの影響が感じてとれる。ファッツ・ナバロのトランペットの響きと輝きに、鋭さと切れ味を加味して、スピード感を上乗せした、そんなブラウニーのトランペット。

確かに、このアルバムはブラウン〜ローチ・クインテットの初のスタジオ録音作なので、まだまだ、ブラウニーのトランペットも荒削りではある。しかし、その底にあるトランペットの個性と輝きは、もうこのアルバムの中に充満している。

ブラウン〜ローチ・クインテットのグループ・サウンズとしてはまだまだ発展途上ではあるが、ブラウニーの個性は完成し、その個性は突出している。その個性は、ファッツ・ナヴァロの延長線上に、発展したイメージとしてここにある。

昨日も書いたが、ファッツ・ナヴァロや、後にこのナヴァロに影響を受けたブラウニーがもっと長生きだったら、ジャズ・トランペットの世界はどうなっていただろう。残念なことに、ナヴァロもブラウニーも早逝の天才トランペッターだった。それが残念でならない。

 
 

震災から3年10ヶ月。決して忘れない。まだ3年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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