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2015年2月 8日 (日曜日)

ハービーのアレンジの才を再認識

ブルーノートの4200番台をハイレゾ環境に移行した。4200番台のアルバムが聴きやすくなった。暫く聴く機会の無かった、このアルバムを久し振りに聴いた。Herbie Hancock『Speak Like a Child』(写真左)である。

1968年3月の録音。ブルーノートの4279番。時代はフリー・ジャズとソウル・ジャズが流行の時代。ロックが台頭し、ジャズはマイナーでマニアックな音楽へと移行し始めた頃である。ちなみにパーソネルは、Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Mickey Roker (ds), Jerry Dodgion (alt-fl), Thad Jones (flh), Peter Phillips (b-tb)。

パーソネルを見渡すと、このアルバムは、ピアノ・トリオを中心に据え、その背後にフリューゲルホーン、ベース・トロンボーン、アルト・フルートの3管アンサンブルを配した珍しい編成。収録された演奏を聴けば、ベース・トロンボーン、アルト・フルートの3管は伴奏に徹していて、基本はピアノ・トリオの演奏である。

このアルバムのピアノはとても美しく響く。ベース・トロンボーン、アルト・フルートの3管のアンサンブルのアレンジが巧みで、この3管アンサンブルをバックに、ピアノの音がクッキリと浮かび出たり、ビアノの響きが美しく響いたりするのだ。初めてこのアルバムを聴いた時、このアルバムのピアノの美しさにはビックリした。
 

Speak_like_a_child

 
このアルバムの演奏をよくよく聴けば、ソロをとっているのはピアノのハービーだけである。つまり、このアルバムは、ハービー・ハンコックのアコースティック・ピアノだけを愛でる、ハービーのピアノだけのピアノ・トリオであり、バックの3管アンサンブルなのだ。

そんな仕掛けを施したアルバムである。このアルバムでのハービーのピアノは何時になく、躍動感があり、美しい旋律に溢れ、アドリブの展開に勢いがあり、自信たっぷりに堂々と弾き込んでいる。このアルバムのハービーのピアノは、ハービーの数あるアルバムの中でも指折りだ。

トリオのベースとドラム、そしてバックの3管アンサンブルは、ハービーのピアノが美しく響く為に存在し、3管アンサンブルのアレンジは、ハービーのピアノをクッキリと浮きただせる為だけに存在するのだ。ジャズにおけるアレンジの存在を最大限に前面に押し出した、ユニークな内容のアルバムである。

夕暮れ時であろう、キスをする男女のシルエット写真を載せたアルバム・ジャケットも秀逸。ちなみに、この男女は若き日のハービー・ハンコック夫妻とのこと。実に良い雰囲気のジャケットである。こういう秀逸なジャケットは、さすがブルーノート・レーベルである。 

 
 

震災から3年10ヶ月。決して忘れない。まだ3年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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