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2015年2月14日 (土曜日)

三輪洋子の『Canopy of Stars』

2月11日のブログ(左をクリック)で、ご紹介した三輪洋子のアルバムをもう一枚、ご紹介しよう。そのアルバムとは、Yoko Miwa『Canopy of Stars』(写真左)である。2005年のリリースになる。ちなみにパーソネルは、Yoko Miwa (p), Scott Goulding (ds), Massimo Biolcati, Bronck Suchanek (ac-b)。

このアルバムは、ボストン在住の日本人若手女性ピアニスト、三輪洋子の3rdアルバム。 「日本人若手女性」というキーワードを見て、眉をひそめないで下さいね。三輪ご本人は確かに美形ではあるが、よくある「ビジュアル系」ジャズ・アルバムでは無いので、ご安心を。

さて、前作の『Fadelless Fllower』の印象は以下の通りだった。この三輪洋子の3rdアルバム『Canopy of Stars』は、この前回の印象をさらに裏打ちし、その意を強くさせる快作である。

「それぞれの曲がエレガントで美しく、それでいて感情に流されない、しっかりとしたインプロビゼーションで、ダイナミックに聴かせてしまうところが凄い。しかも、ダイナミックではありながら、ちっともうるさくない。芯の入ったタッチとペダルをうまく活用した響きと潤いを持った音をベースに、ファンキー&ゴスペルな雰囲気が見え隠れ、といったところが、彼女のピアノの個性」。
 

Canopy_of_stars

 
まず、前回のアルバムもそうであったが、アルバム収録曲全てが自作曲。その作曲センスはなかなかのものがあり、この自作曲の調子が実にエレガントで叙情性のある印象的な曲ばかりで、女性ならではのきめ細やかさを感じさせる。

前作よりも、旋律や展開、リズムに工夫が見られ、バラエティに富みながらも、しっかりとした統一性を感じさせる手腕は素晴らしいものがある。どれをとっても楽曲的には楽しいものばかりだ。

このアルバムでの、彼女のジャズ・ピアノの面白いところは、前作同様、曲自体が叙情性豊かであるにも拘わらず、しっかりとしたタッチでダイナミックに聴かせるところ。叙情性豊かな曲であれば、彼女自体が女性なのだから、女性的に優しく繊細なタッチで弾けば、と思うのだが、もし、そうしていたなら、これだけの個性を獲得することはなかっただろう。

しかしながら、一部の評論家やジャズ者ベテランの方々の間でもてはやされる様に「ガンガン」やるのではない。しっかりと押し込むようなタッチで、ダイナミックに聴かせるところが「彼女の個性」。

僕は、この「曲想の叙情性」と「ピアノタッチのダイナミックさ」との対比が「癖」になった。「隠しておきたい、僕だけのお気に入り」である。

 
 

震災から3年11ヶ月。決して忘れない。まだ3年11ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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