« その名も『JIMBO de CTI』 | トップページ | グッドマン楽団のクリスチャン »

2015年1月16日 (金曜日)

モダン・ジャズ・ギターの祖

Charlie Christian(チャーリー・クリスチャン)は、モダン・ジャズ・ギターの祖とされる。その「モダン・ジャズ・ギターの祖とされる」理由は、このライブ盤を聴けば判る、とされる。
 
そのアルバムとは、Charlie Christian『Live At Minton's Playhouse』(写真)。1941年5月、ハーレムにあるミントンズ・プレイハウスで行われた「ビ・バップ誕生前夜」の必殺ライブ盤。収録曲は以下の通りになる。

1. Swing to Bop
2. Stompin' at the Savoy
3. Up on Teddy's Hill
4.Stardust
5. Kerouac
6. Stardust
7. Guy's Got to Go
8. Lips Flips
 
ちなみにパーソネルは、Charlie Christian (g,tracks: A1 to A3, B4, B5), Nick Fenton (b), Kenny Clarke (ds), Kenny Kersey, Thelonious Monk (p), Don Byas, Unknown Artist (ts), Dizzy Gillespie, Joe Guy, Unknown Artist (tp)。チャーリー・クリスチャンは、1曲目から3曲目、そして7曲目、8曲目の計5曲でギターを弾く。
 
アルバム収録曲の全てで、クリスチャンがギターを弾いていないのが疑問と言えば疑問なのだが、これはまあ仕方が無い。それでも、その計5曲の演奏で、チャーリー・クリスチャンの弾くギターの特徴が良く判る。
 
 
Live_at_mintons_playhouse  
 
 
とりわけ、冒頭の「Swing to Bop」を聴けば、チャーリー・クリスチャンが「モダン・ジャズ・ギターの祖とされる」理由が良く判る。ホーンライクなシングルトーンの旋律弾き。しかも、紡ぎ出される旋律が実にモダンで格好良い。洗練されたアドリブ・フレーズが、ギターのホーンライクなシングルトーンで弾きまくられる。

それまで、ジャズの中でギターはコード弾き中心の「リズム楽器」の位置付けだった。が、このチャーリー・クリスチャンのお陰で、ギターは「リズム楽器」の位置付けに加えて、テーマやアドリブを担当する「フロント楽器」の位置付けを担うことになった。それが良く判る『Live At Minton's Playhouse』でのクリスチャンである。
 
しかし、このライブ盤の音質とアレンジで、ジャズ者初心者の方々に、「モダン・ジャズ・ギターの祖とされる」理由が良く判るから聴け、というのはちょっと無理がある。音質は中の下。あまり良くない。ジャズ者中堅の方々からジャズ者ベテランの方々には、この音質でも演奏される音の本質を聴き分けることは可能だろうが、ジャズ者初心者の方々には荷が重い。
 
それでも、僕がジャズ者初心者の頃、1970年代後半のジャズ入門本を紐解くと、このCharlie Christian『Live At Minton's Playhouse』が、ジャズを理解する上での入門盤の中に挙げられている。今でも、ジャズギターの入門盤の中に挙げられていたりして、これはちょっ無茶やな、と思ってしまう。
 
あくまで、このCharlie Christian『Live At Minton's Playhouse』は、ジャズ者中堅の方々からジャズ者ベテランの方々向け。「モダン・ジャズ・ギターの祖とされる」理由を自分の耳で体験するのは、ジャズ者中堅のレベルになってからでよろしい。それまでは、チャーリー・クリスチャンが「モダン・ジャズ・ギターの祖とされる」ことを知識として理解しているだけでも罰は当たらない。
 
 
 

震災から3年10ヶ月。決して忘れない。まだ3年10ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« その名も『JIMBO de CTI』 | トップページ | グッドマン楽団のクリスチャン »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: モダン・ジャズ・ギターの祖:

« その名も『JIMBO de CTI』 | トップページ | グッドマン楽団のクリスチャン »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー