ラテン・フュージョンの草分け
今日はかなり冷え込んだ、我が千葉県北西部地方。家の周りは雪にはならなかったが、市川駅付近は雪になっていた。朝も夜も冷え込みは今年の冬一番。駅から家の間、歩いていると、急激に顔が冷たくなっていくのが判る。
これだけ冷え込んだ時には、聴いて気持ちが温かくなるジャズが良い。そういう訳で、今日、聴き込んだアルバムが、松岡直也&ウィシング『Fiesta Fiesta』(写真左)。ラテン・フュージョン・ジャズの草分け。底抜けに楽しい、エレクトリックなラテンのリズム&ビート、ラテンの調べをベースとしたエレクトリックなユニゾン&ハーモニー。
1979年リリース。松岡直也&Wesing名義の2ndアルバムになる。素晴らしいラテン・フュージョンな演奏であるが、その演奏のパーソネルが凄い。松岡直也 (key), 大村憲司 (g), 高橋ゲタ夫 (b), 村上秀一 (ds), ベッカー, 中島御, 横山達治 (per), 宮沢昭 (fl), 向井滋春, 粉川忠範 (tb), 武田和三, 中沢健二(tp), 士岐英史, 清水靖昇 EVE, 吉田美奈子, 榊チエコ (vo)。
曲によって入れ替わり立ち替わりなパーソネルではある(ベースはほぼ全曲が高橋ゲタ夫が担当)。パーマネントなバンドメンバーでは無いが、今から振り返ると、錚々たるメンバーではないか。1979年の時代の若手ジャズ・ミュージシャンの精鋭達がズラリ名を連ねる。
そんな精鋭達が、松岡直也の下、エキサイトなラテン・ジャズを奏でる。圧倒的な迫力あるパフォーマンス。優れたテクニックとクールなインプロビゼーション。全編、結構硬派で熱い演奏が詰まっている。ラテンに加えて、レゲエ調あり、ディスコ調ありで、ヴァリエーション豊かな内容。1979年という時代の音のトレンドを感じる。
1979年と言えば、僕はジャズ者初心者2年生。この松岡直也&ウィシング『Fiesta Fiesta』はリアルタイムで聴きました。行きつけの喫茶店「みちくさ」で毎日、店内に流して貰っていました。朝、モーニング・セットをいただきながら、昼下がりにちょっと居眠りしながら、夕方、晩ご飯の前の憩いのひとときに、この『Fiesta Fiesta』が流れていました。
そんな松岡直也であるが、惜しくも昨年4月、前立腺癌の為、逝去。享年76歳。70歳を過ぎても精力的に活動を続けておられただけに残念な思いが募りました。まさに日本を代表するラテン・フュージョン・ミュージシャンでした。
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こんばんは、いつも楽しく拝見しております。
松岡直也さんの記事だったのでコメントしました。
私は、1983年ごろから松岡さんのラテン・フュージョンを耳にしてから
のファンです。
「午後の水平線」「九月の風」「夏の旅」・・・・などなど
ほとんどのアルバムは聴いています。
と、言いながら『Fiesta Fiesta』はまだ聴いてません(持っていませんw)
ので、中古でも手に入れたい気持ちはあります。
グループのメンバーも凄くて、プリズムの和田アキラさんがギターで参加してる時代も懐かしいです。
一昨年3月に横浜の赤レンガ倉庫で行った松岡さんのライブを
聴きに行ったのが、あれが最後でした。
昨年、4月29日に亡くなったニュースを聞いたと時は、愕然とし
衝撃を受けました。
残された名曲を、ただただ懐かしく聴き続けるだけです。
投稿: あおやなぎ | 2015年1月31日 (土曜日) 01時00分