ネアカなゴキゲン・ジャズ 『Sunny Days, Starry Nights』
ソニー・ロリンズの聴き直しシリーズ。1984年に突入する。1983年がリリースが無くて、2年ぶりの1984年のアルバムと言えば、Sonny Rollins『Sunny Days, Starry Nights』(写真左)。1984年1月23–27日の録音。
ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Clifton Anderson (tb), Mark Soskin (p), Russell Blake (el-b), Tommy Campbell (ds)。ロリンズ以外、知らないメンバーばかりになった。
これまでのアルバムのパーソネルはどちらかと言えば、有名どころを集めたオールスター・バンド的なものだったので、このロリンズ以外知らないメンバーばかりのバンドにはちょっと戸惑った。大丈夫なのか、と不安になった。しかし、今の耳で聴いてみると、ロリンズのオリジナル・バンドという感じで、ロリンズにピッタリ合ったバッキングが良い感じです。
ロリンズはと言えば、このアルバムでも「我が道を行く」。こうやって、ロリンズのアルバムを年代順に聴き直してみると、1981年の『No Problem』、1982年の『Reel Life』、そして、この1984年の『Sunny Days, Starry Nights』の3枚は、ロリンズの「我が道を行く」シリーズである。バックのメンバーが誰であろうが、周りのトレンドがフュージョン・ジャズ一色だろうがお構いなし。
この『Sunny Days, Starry Nights』なんぞは、ロリンズお得意のカリプソ・ナンバーが2曲も入っている。カリプソがやりたかったんだろうな〜、ロリンズ。思いっきりご機嫌なカリプソ・ナンバーが魅力。ロリンズのテナーは思いっきり飛ばしています。
そして、スタンダード・ナンバーが2曲、「I'm Old Fashioned」と「I'll See You Again」なんですが、これがまた、カリプソ・ナンバーに負けない位の「ご機嫌」なアレンジで、ロリンズが豪快にテナーを吹き上げています。むっちゃネアカな「I'm Old Fashioned」は聴きものです。聴いていて「とても楽しい」。
とにかく、全編、ネアカなゴキゲン・ジャズのオンパレード。振り返れば、1981年の『No Problem』、1982年の『Reel Life』、そして、この1984年の『Sunny Days, Starry Nights』の3枚が、このネアカなゴキゲン・ジャズのシリーズであった。ロリンズの「我が道を行く」ネアカなゴキゲン・ジャズ3部作。そのラストの『Sunny Days, Starry Nights』は思いっきり楽しい。
しかし、この3部作を聴き通すと、ちょっと飽きが来る。しかし、次のアルバム、1985年には、ロリンズはとんでもないアルバムをリリースする。そのロリンズの「とんでもない」アルバムについては、また後日。
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