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2014年12月28日 (日曜日)

ピーターソンのソロ・ピアノ盤

心ない方は、オスカー・ピーターソンを「テクニック優先のスイングの権化」と呼ぶが、とんでもないと僕は思う。「上手すぎて面白く無い」などという、思いっきり的外れな評論もある。とんでもないことだ、と僕は思う。

このソロ・ピアノのアルバムに耳を傾けて欲しい。Oscar Peterson『My Favorite Instrument』(写真左)。1968年4月、西ドイツのHans Georg Brunner-Schwer Studioでの録音。趣味性の高いMPSレーベルからのリリースである。

卓越したテクニックに裏付けされた、素晴らしいジャズ・ピアノの世界がここにある。良く動く右手と、それに呼応するように、負けずに良く動く左手。これだけ、よく動く両手は、驚異的ですらある。このピーターソンのピアノこそが、ジャズを芸術と言わしめるに足るものだ、とほとほと心から感心してしまう。

趣味良くスイングし、恐らくはジャズ・ピアニストの中で、総合的に見てナンバーワンのテクニックを駆使して、バリバリと弾きまくる。それでいて耳に五月蠅くない。アドリブ・フレーズの歌心が満載なのだ。ピーターソンは単に高いテクニックだけのピアニストでは無い。
 

My_favorite_instrumant

 
さて、このピーターソンのソロ・ピアノ盤『My Favorite Instrument』、邦題「ソロ!!」の内容について触れておくと、1曲目のハードバップ時代の雰囲気満載の「Someone to Watch over Me」がまず耳を惹く。ガーシュイン作曲のスタンダード曲だが、ピーターソンは、スタンダード曲のアレンジが実に上手い。

2曲目「Perdido」のパワフルなスイング感、4曲目「Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)」、6曲目の「I Should Care」のバラード表現の美しさ、そして、ラストの「Take the "A" Train」のリラックスした楽しさ、収録されたどの曲も素晴らしいものばかり。とりわけ、個人的には7曲目の「ルルが町にやってくる(Lulu's Back in Town)」が大のお気に入りだ。

素晴らしいソロ・ピアノ盤です。ソロ・ピアノを紹介するジャズ本や雑誌には、そのタイトルが挙がることがあまり無いのが意外です。オスカー・ピーターソンのピアノが如何にオーソドックスで、如何に純ジャズ志向なのか、よく判るソロ・ピアノ盤です。僕は、このソロ・ピアノ盤で、オスカー・ピーターソンがお気に入りの一人になりました。

 
 

震災から3年9ヶ月。決して忘れない。まだ3年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

実は私、ピーターソンフリークであります。(~_~;)
だもので、海賊版をふくめ、手当たり次第にLP、CDを集めてきました。笑(~o~)

で、数百枚?もあるアルバムの中での愛聴盤といいますと
「サムシングウォーム」(ヴァーブ)「トラックス」(MPS)「グレイトコネクション」(MPS)あたりを良く聞きますが、これは単に選曲の好みによるものかも知れません。

録音的にいいますとMPS時代が一番好きですが、クラシックの優秀録音で有名なテラークレーベルは少し期待が大き過ぎたせいか?(~o~)
ジャズの録音としてはイマイチ、ピンときませんでした。

最近では、クラシックにおけるモーツアルツィアン(モーツアルト者)、とジャズにおけるピーターソンマニアには共通した「金太郎飴」愛好嗜好があるかも?なんて不遜な独断偏見@我が道を往く!思考的確信を持っていますです。笑

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