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2014年12月17日 (水曜日)

フュージョンは進化する 『FourPlay』

このアルバムを聴いて、僕は「うへ〜」と唸った。良い意味で心から感心したのだ。フォーマットはフュージョン・ジャズである。しかし、1970年代後半から1980年代前半、フュージョン・ジャズ全盛時代の音では無い。確実に進化している。

そのアルバムとは『FourPlay』(写真左)。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテランの4人で結成された、大人のフュージョン・ジャズ・グループ。その名も「FourPlay(フォープレイ)」。そのフォープレイのデビュー盤である。1991年のリリースになる。

そのフォープレイのオリジナル・メンバーは、Bob James (key), Nathan East (b), Harvey Mason (ds), Lee Ritenour (g) の4人。いずれも、フュージョン・ジャズの重鎮であり、人気ミュージシャンであり、キーマンである。

しかし、この4人のメンバーの名前を見ていると、ありきたりな、大物ミュージシャン同士の「やっつけ感」満載の企画型セッションでは無いのか、と警戒してしまう。耳当たりの良い、差し障りの無いフュージョン・ジャズを「昔の名前で出ています」状態でピロピロやって終わってしまうような、内容の薄い企画盤では無いかと思ってしまう。
 

Fourplay_album

 
しかし、このデビュー盤『FourPlay』は違った。フュージョン・ジャズの重鎮、ベテラン4人の入魂のフュージョン・ジャズである。とにかく、演奏のレベル、テクニックが異常に高い。そして、フレーズの洗練度合いが高い。リズム&ビートも当時として新しい響き。いずれも1970年代後半から1980年代前半のフュージョン・ジャズのレベルは軽く凌駕している。

1991年のリリースなので、スムース・ジャズの範疇では無いのか、という声が聞こえるが、このアルバムの演奏を聴いてみると判るのだが、音と展開は、フュージョン・ジャズ独特のもの。決して、後のフュージョン・ジャズの発展形であるスムース・ジャズとは一線を画する。

このデビュー盤『FourPlay』を聴いて、フュージョン・ジャズは進化しているんやなあ、と感慨深く思った。フュージョン・ブームを学生時代、リアルタイムで体験した自分にとって、フュージョン・ジャズは過去のものだとばかり思っていた。スムース・ジャズに変化し、フュージョン・ジャズは過去のものになったと思い込んでいた。

しかし、この『FourPlay』の音を聴いてビックリ。僕は「うへ〜」と唸った。フュージョン・ジャズの音ではあるが、1970年代後半から1980年代前半のフュージョン・ジャズ全盛時代の音では無い。確実に、そして大胆に進化していたのだ。

 
 

★震災から3年9ヶ月。決して忘れない。まだ3年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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こんにちは
うちの仕事場では
Fourplay 「Elixir」
がBGMとして10日に1回ぐらいかかります

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