未知のミュージシャンのXmas盤
パソコンに関しては、僕は長年のMacユーザーなので、当然、iTunes Music Store(以降、iTMSと略す)は、開店当初から使いまくっている。iTMSの良さのひとつは、CDショップでは見かけない、ジャズのガイドブックには載っていない、そもそもミュージシャンの名前を知らない、そんな未知のジャズCDがゴロゴロしているところにある。今回、ご紹介する「Jimmy Calire」もその一人。
Jimmy Calire って人、まず、インターネットで検索すると、すっごくマイナー。まず、日本語での解説や彼にまつわる情報が全く無い。英語の世界でも、やっと、本人が運営していると思われるサイトがあるくらいで、とにかく情報が無い。
判ったことといえば、彼は、Musicianであり、Composerであり、Arrangerであり、Teacherであり、PianoとHammond B3とSaxophonesを演奏することができる人であるということ。1960年代からミュージシャンとして活動しており、彼のホーム・ページを見ると判るのだが、そうとうのお爺ちゃんである。
さて、そんな未知のミュージシャンの、クリスマス・アルバムがこのアルバム。Jimmy Calire Piano Trio『Spirited Christmas』(写真左)。2000年12月のリリース。
これがですね、意外というか凄く良いのですよ。ピアノ・トリオのクリスマス・アルバムと言えば、カクテル・ピアノっぽい、軽音楽的なライトな感覚のアルバムが多くて「どれも同じ」って感じになりがちなのだが、このアルバムは違う。
タッチがハードで、しっかりと弾き込んでおり、ダイナミックな演奏が素晴らしい。そして、演奏の雰囲気は、ゴスペル調のアーシーな演奏が多く、ゴスペル好きの僕からすると、もう、それだけで大感激です。ゴスペル調の、ピアノ・トリオのクリスマス・ソングなんて「しびれます」。
演奏される曲も、お馴染みのクリスマス・ソングばかりで楽しいですが、僕としては、2曲目にある「We Wish You A Merry Christmas」が大のお気に入りソングで、この曲が収録されているだけでも、このアルバムはOKです。
Jimmy Calire って、どんなミュージシャンか、詳細は不明ですが、このクリスマス・アルバムは、硬派なピアノ・トリオの演奏が印象的でお気に入りになりました。毎年、このクリスマスの季節になると、バーチャル音楽喫茶『松和』のヘビロテになります。
★震災から3年8ヶ月。決して忘れない。まだ3年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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