ダイアナ・クラールのXmasソング
今年の11月は結構早くから寒くなりましたね。明日の東京などは11月下旬にして12月中旬の寒さの予報。確かに朝晩は染み入るような寒さが少し堪える様になりました。寒さが苦手な私にとっては、熊やリスの様に「冬眠したい」気分です。
来週からはや12月。12月と言えば「クリスマス」。今年もやって来たクリスマス・シーズン。このところ、このシーズンはバブル景気の頃の様な、馬鹿に浮かれたような騒々しい雰囲気は無くなりましたね。あの頃のクリスマス・シーズンの喧噪は苦手でしたね〜。風情も何もあったもんじゃない。
最近では、落ち着いた雰囲気の中で、控えめに「クリスマス」関係の宣伝やデコレーションが見え隠れする、そんな地味な雰囲気になりました。不景気が故の地味さとも言われますが、これはこれで味わいがあって、僕にとっては好ましく思っています。
さて、今年もバーチャル音楽喫茶「松和」では、クリスマス関連のジャズ・アルバムをご紹介していきます。トップバッターは、女性ジャズ・ボーカルの筆頭、ダイアナ・クラールです。
Diana Krall『Christmas Songs』(写真)。2005年リリースのダイアナ・クラール自らが選曲したクリスマス・アルバム。お馴染みのサイドメンを従え、持ち前のシルキー・ヴォイスで、お馴染みのクリスマス・ソングをジャズのフォーマットに乗せて、楽しく聴かせてくれます。
彼女の中低域がふくらんだハスキーで心地よい声質は健在。その心地よい声で、お気に入りのクリスマス・ソングをリラックスした雰囲気で、流すように軽やかに楽しく聴かせてくれる。もしかしたら、硬派なジャズ・ボーカル者の方が聴けば、この「軽さ」が気になるのかもしれない。
でも、このアルバムってクリスマス・ソング集なんだから、本格的なジャズ・ボーカルで無くても、様々な人々が様々な場所で楽しく気軽に聴けるこの「軽さ」って、これはこれで良いのではないだろうかと思います。僕は気に入ってます。
オーソドックスなビッグバンドのサウンドは、ちょっと聴きかじるだけだと何となく古くさい感じがします。が、しっかりと聴き込んでみると、所々に「おやっ」と感じる新しさが見え隠れ。そのあたりの微妙なバランスがなかなかに小粋で、最初は困惑しますが、聴き進むとしっくり落ち着く。そんな、ビッグバンド・サウンドにも注目です。
タイトル通りにお馴染みのクリスマス・ソングをずらりと並べ、「これぞ、クリスマス・アルバム」と喝采の声を上げたくなるような、楽しいジャズ・ボーカルのアルバムです。
震災から3年8ヶ月。決して忘れない。まだ3年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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