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2014年11月22日 (土曜日)

若きペトのソロ・ピアノ盤です。

僕のお気に入りのジャズ・ピアニストの一人、Michel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ・以下ペトと略)。ペトのリーダー作は何時聴いても良い。ペトのピアノは季節的には秋から冬に「より映える」。ペトのピアノを愛でる季節になった。

ペトはフランス出身のジャズ・ピアニスト。遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負いながらも、その障害を克服しつつ、ジャズ・ピアニストとして、高い評価を得るまでになった。若い頃から体質上「寿命は20歳程度まで」と言われていたらしいが、実際にはそれよりはるかに寿命を長らえて活躍、NYで死去した時は36歳だった。

ジャズ・ピアニストの個性と特質は「ソロ・ピアノ」でより明らかになる。僕は、この一枚のソロ・ピアノのアルバムで、ペトのピアノの個性と特質を再認識した。そのソロ・ピアノのアルバムとは、Michel Petrucciani『100 Hearts』(写真左)。1983年6月のNY、RCAスタジオでの録音。ペトルチアーニ6枚目のアルバム。米国でリリースされたペトのファーストアルバムになる。

ペトが21歳の時のソロ・ピアノになる。若さ溢れんばかりのソロ・ピアノ。このソロ・ピアノの面白いところは、ペトのジャズ・ピアノの嗜好の全てが詰まっているところにある。はじめはブルースからスタートするんだが、どんどん色々な曲のバリエーションに発展していって、オーネット・コールマンの曲に展開し、遂にはロリンズの「セント・トーマス」が飛び出す。
 

Michel_petrucciani_100hearts

 
しかし、タッチはペトそのもの。ペトのスタイルは、ビル・エバンスに端を発するが、エバンスよりもタッチは硬質でエッジが立っている。欧州出身のジャズ・ピアニストに良くある特徴である「クラシック・ピアノの香り」がほのかにする端正なピアノが特徴。テーマ、インプロビゼーション共に旋律を追うことができるほどに美しく、ポジティブな響きが特徴。

そんなペトのスタイルがこのソロ・ピアノに詰まっている。栴檀は双葉より芳し、とは良く言ったもので、この21歳のペトのピアノの個性と特質が確立されている。明るいタッチ、ポジティブなフレーズ。若さ溢れんばかりのペトのピアノが煌めいている。

このソロ・ピアノのアルバム、Michel Petrucciani『100 Hearts』は、ペトルチアーニを理解するのに必須のソロ・ピアノである。が、意外とこのアルバム、ジャズ本や入門本で採り上げられることが少ない。遺憾である。

このペトのソロ・ピアノ盤は、ジャズ・ピアノ者の方々に是非とも聴いて貰いたいですね。切れ味の良い硬質なタッチにポジティブで明るい展開は、聴いていてとても心地良いものです。お勧めのソロ・ピアノ盤です。

 
 

震災から3年8ヶ月。決して忘れない。まだ3年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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