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2014年11月23日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・59

今日はちょっと変わり種のピアノ。トリオ盤を。ジミ・ヘンドリックスの名曲を素材にしたピアノ・トリオです。そのアルバムとは、Francis Lockwood『Jimi's Colors』(写真左)。1996年の録音。ちなみにパーソネルは、Francis Lockwood (p), Gilles Naturel (b), Peter Gritz (ds)。

ジミ・ヘンドリックス(以降略してジミ)とは、伝説のロック・ギタリスト。早逝の天才ギタリストとして、後のミュージシャンに多大な影響を与えたロック・ミュージックのパイオニアの一人。ジャズ界にも多大な影響を与えている。

マイルスが後に語っている。「ジミは独学の、偉大な、天性のミュージシャンだった。……ピアノかトランペットで演奏してやると、誰よりもすばやく理解してしまうんだ。あんな奴はいない。彼は音楽を聴くための天性の耳を持っていた。」(マイルス・デイビス自叙伝〈2〉宝島社文庫 マイルス デイビス (著), クインシー トループ (著),中山 康樹 (翻訳) から抜粋)。

そんなジミの楽曲をカバーして、ピアノ・トリオ演奏としたアルバムがこの『Jimi's Colors』である。収録曲は以下の通り。
 

1. Third Stone From The Sun
2. All Along The Watchtower
3. Speed Peanut
4. Snow In Eckford Street
5. The Wind Cries Mary
6. Patty Song
7. Gypsy Eyes
8. Sunshine Of Your Love
9. Burning Of The Midnight Lamp
10. Hey Joe
11. Little Wing
 

Jimis_colors

 
このアルバム、曲名を見渡すと思わず口元が「ニヤッ」としてしまいます。なんと、ジミはもちろんのことクリームやボブ・ディランの曲も取り上げているんですね。

ジミの自作曲というのは、ジミのギターの音が大きく歪むことで、曲全体が分厚く感じられる「作り」になっています。よって、このアルバムを聴くまでは、ジミの名曲を素材にした演奏って、ジャズのピアノ・トリオでは線が細くなってペラペラになりゃせんか、と凄く心配したのですが、この盤の演奏を耳にして、その心配が杞憂だったことがハッキリしました。

ジミの曲自体の主旋律がシッカリしているので、十分にピアノ・トリオのアレンジに耐えます。ジミのギターの音が大きく歪む感じが、ピアノのブロック・コードの厚みで上手く表現される感じで、意外とジミの音の大きい歪んだコード弾きのギターがピアノでの演奏に上手く合致しています。

リーダーでピアニストのフランシス・ロックウッドはとても巧く、ジミの名曲をアレンジしています。 ギター左手のベース部分を低音で分厚く弾きながら、右手で和音と単音を巧みに操りつつ、音全体の厚みを作っていくという、なかなか考えた演奏テクニックでジミの名曲を処理していきます。

これは、クリームの名曲である「Sunshine Of Your Love」にも顕著で聴き応えがあります。とにかくアレンジが素晴らしく、カバー曲集と言えども、ロックウッド独自のオリジナリティが十分に感じられて立派な内容です。

もともと優れたロックの名曲である原曲を基に、ロックウッドの鮮やかなアレンジと演奏テクニックが冴えていて、ピアノ・トリオの演奏は実に躍動的で美しく、お見事、といった感じです。良いアルバムです。ちょっと変わり種のピアノ・トリオ盤としてお勧めの一枚です。

 
 

震災から3年8ヶ月。決して忘れない。まだ3年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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