最近のトラックバック

« こんなアルバムあったんや・37 | トップページ | 晩秋にマイルスの「枯葉」が良い »

2014年10月29日 (水曜日)

グリフィンを再確認する時に聴く

最近、ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)を聴き直している。シカゴ生まれのサックス奏者。1928年4月生まれ。2008年7月、満80歳で惜しくも鬼籍に入った。ニックネームは「リトル・ジャイアント」。

グリフィンの身長は170㎝弱で、米国の中では低い方。そんな低い方の背丈で、ダイナマイトの様な大きな音、凄まじいばかりの早吹きテクニックを披露する。ということで、ニックネームは「リトル・ジャイアント」。

グリフィンのテナーは、音は大きく大らか。そして、テクニックは優秀。その速弾きは凄まじいばかり。明朗で明快に吹き上げるテナーはグリフィンの個性。しかし、日本ではあまり人気が無い。

日本ではジャズ・テナーと言えば、コルトレーン、そして、ロリンズ。譲ってモブレー。グリフィンは人気がないなあ。でも、グリフィンのテナーは、コルトレーンを凌駕することは無いにせよ、コルトレーンと同等の力量を持つ。しかもコンスタントにその実力を発揮する、アベレージ・ヒッターである。

そんなグリフィンのテナーの力量が体験出来るアルバムがある。Johnny Griffin『A Blowin' Session』(写真左)。1957年4月の録音。ブルーノートの1559番。スタンダード曲が2曲、グリフィンのオリジナル曲が2曲。グリフィンのリーダー作だけあって、グリフィンが吹きやすい曲を選んでいる。

パーソネルは、Johnny Griffin (ts), John Coltrane (ts), Hank Mobley (ts), Lee Morgan (tp), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Art Blakey (ds)。グリフィン含めて、コルトレーン、モブレーとテナーが3人いる。そう、このアルバムは、テナー3人のテナー・バトルがメインのアルバム。
 

A_blowin_session

 
このアルバムを聴けば、グリフィンのテナーは、まず、コルトレーンと比較して、コルトレーンを凌駕することは無いにせよ、コルトレーンと同等の力量を持つことが良く判る。特に、テクニックはコルトレーンと同等、若しくはコルトレーン以上。特に速吹きは凄い。

このアルバムを通して、グリフィンのテナーを知って欲しい、愛でて欲しい。そんなプロデューサーのアルフレッド・ライオンの気持ちが良く判る。テクニックはコルトレーン以上だよ、って、ライオンは教えてくれているようだ。歌心もあるよ、明朗でユーモラスもあるよ、良いテナーだよ、って、ライオンの親心がビンビンに伝わって来る。

このアルバムはグリフィンをアピールする「比較広告」の様なアルバム。コルトレーンとモブレーには悪いが、このテナー3人のテナー・バトルについては、グリフィンの圧倒的勝利である。逆に、コルトレーンとモブレーは、その場面場面によって、出来不出来の差があるんやなあ、なんてことに気が付いたりする。

そして、溌剌としたトランペットに耳を奪われる。誰だこれ。そう、若かりし頃のリー・モーガンである。加えて、3人のテナーを、それぞれの個性に合わせて鼓舞するブレイキーのドラミングも見事。あれ、ピアノは誰だっけ。そう、ウィントン・ケリーだった。このアルバムでは、ケリーはちょっと地味な存在。

グリフィンって良いな〜、って思う。このアルバムって、グリフィンの「比較広告」の様なアルバム。この盤でグリフィンを愛でることにはならないけれど、グリフィンを知ること、グリフィンとは「お近づき」にはなります。何度も聴きかえすアルバムでは無いけれど、グリフィンを再確認する時に聴くと効果抜群のアルバムです。

 
 

震災から3年7ヶ月。決して忘れない。まだ3年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« こんなアルバムあったんや・37 | トップページ | 晩秋にマイルスの「枯葉」が良い »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/57830130

この記事へのトラックバック一覧です: グリフィンを再確認する時に聴く:

« こんなアルバムあったんや・37 | トップページ | 晩秋にマイルスの「枯葉」が良い »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ