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2014年10月19日 (日曜日)

突然に The Band のライブ音源

僕が敬愛して止まない「The Band(ザ・バンド)」。米国ルーツ・ロックの伝説的バンドである。オリジナル・メンバーとしては、1967年から1976年にかけて活動。1983年にロビー・ロバートソン以外のメンバーにて再結成。1999年まで活動した。

ザ・バンドの、ロックをベースに、カントリー・ミュージック、フォーク、R&B、ゴスペルといった米校ルーツ・ミュージックの要素を反映させた音楽性は、まさに米国ルーツ・ロックの源とも言える。オリジナル・メンバーでのバンドの解散が1976年なので、今年で既に38年が経過したことになる。が、今でも色褪せない音世界は、米国ルーツ・ロックの範でもある。

今年、そんなザ・バンドのライブ音源が突如としてリリースされた。The Band『Carter Baron Amphitheater, Washington DC, July 17th 1976』(写真左)である。邦題は『ライヴ・イン・ワシントン1976』。1976年7月17日にワシントンのCarter Barron Amphitheatreで行われたコンサートの模様を収録したものである。

1975年、傑作『Northern Lights - Southern Cross(邦題:南十字星)』をリリースしたザ・バンドではあるが、この傑作はギター担当のロビー・ロバートソンの意向が前面に出たアルバムで、グループ・サウンドとしての「和」は失われていた。それでも、このアルバムは傑作で、1975年、ロックの曲がり角的な時代に、ザ・バンドの存在を再認識させた。

しかし、リリース後のツアーが、リチャード・マニュエルの交通事故による怪我でキャンセルになり、翌1976年6月にツアーを開始したもののメンバー間の関係悪化などで、満足いくツアーが行うことが出来なかった。この不調だったツアーがオリジナル・メンバーでのバンドの解散の直接原因となった。そんな曰く付くのツアーのライブ音源である。
 

The_band_washington_dc_live

 
今まで眠っていたライブ音源である。過度な期待は禁物と思いつつ聴いてみたが、やはり、既にリリースされているライブ音源である『ロック・オブ・エイジス』やボブ・ディランとの『偉大なる復活』での単独のライブパートに比べると、一段落ちる内容。

まず、演奏が荒い。シンプルではありながら、緻密でハイテクニックな演奏がザ・バンドの特徴なのだが、さすがにこのライブ音源の音は荒い。バンド全体のアンサンブルもざらざらしていて、ぴったり息の合ったバンド演奏という感じでは無い。メンバーそれぞれのパフォーマンスは可も無く不可も無くというレベルだろうか。

収録された曲も、前年にリリースされた『Northern Lights - Southern Cross』からの曲は当たり前として、その他の曲は、1968年リリースのファーストアルバム『Music From Big Pink』と1969年リリースのセカンドアルバム『The Band』からの曲がほとんどを占める。

この演奏された曲の選曲からも、当時のザ・バンドの厭世観漂うマンネリ状態、バンドの中の不協和音が見てとれる。ポジティブなクリエイティブ感覚が潰えれば、バンドの活力は萎え、バンドのポテンシャルは急低下する。そんな状態に陥りつつあるザ・バンドの状態が演奏の向こうに見えるようだ。

まあ38年を経てのリリースなので、過度な期待は出来る無い様では無い。まず、ザ・バンドを知らない、若きロック者の方々には、このザ・バンドのライブ盤はお勧め出来ない。ザ・バンドの演奏力がこんなものか、と思われたくないのである。ザ・バンドのマニアにとっても、一度は聴いてみる価値はあるものの、恐らく、愛聴盤にはならないだろうと思われる。

ザ・バンド者にとって、38年経って、なんとも悩ましいライブ音源をリリースしたものである。それでも、ゲットしてしまうんだなあ。ザ・バンドの音楽に惚れた弱みである(笑)。

 
 

震災から3年7ヶ月。決して忘れない。まだ3年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

すごく良いですね^^
私も好きな曲があるのですが、
行き詰った時にも頭の中でふと流れてくれるとリラックスしたりしています^^

この曲に励まされた!とか、この曲を聞いて欲しい!とかいろんな思いがあふれますよね。
曲を通じて伝えたい気持ちとか、よく友人にも伝えてみたりしています。

私もジャズのことをブログに書いているので遊びに来てもらえたら嬉しいです!

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