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2014年10月14日 (火曜日)

初リーダー作でプログレッシブ

ジム・ホールは、相当に個性的なジャズ・ギタリスト。1930年12月生まれ、昨年2013年12月没。満83歳であった。1930年生まれなので、ビ・バップからハードバップの真っ只中に、ミュージシャンとしての若き日を過ごしたことになる。

初のリーダー作が、Jim Hall『Jazz Guiter』(写真左)。1957年1月、ロスでの録音。米国西海岸ジャズとしての録音になる。ちなみにパーソネルは、Jim Hall (g), Carl Perkins (p), Red Mitchell (b)。西海岸のベースの名手レッド・ミッチェルを擁したドラムレスなギター・トリオ(後年ラリー・バンカーのドラムがオーバーダブされた)。

ジム・ホールのギターには甘さが全く無い。ジャズ・ギターでは滑らかでムーディーなフレーズを旨とするスタイルも多々あるのだが、ジム・ホールのギターについては、滑らかでムーディーなフレーズとは全く無縁。ホールは、独特のパキパキと単音で硬質で野太い暖かい音で、滑らかなアドリブ・フレーズを弾き進めていく。

この『Jazz Guiter』というアルバムは、ジム・ホールの初リーダー作であるからして、ジム・ホールのギターの個性は、若かりし頃、このデビュー盤のリリース時は27歳の頃から、独特のパキパキと単音で硬質で野太い暖かい音だった訳。間を活かした枯れた味わいも漂うところなぞ、かなり感覚的には老成していた感もある。
 

Jim_hall_jazz_guiter

 
ホールのギターは、独特のパキパキと単音で硬質で野太い暖かい音でありながら、とても気持ち良くスイングする。リズム・キープに回った時も、アドリブ・フレーズを弾き進める時も、ホールのギターはとても気持ち良くスイングする。この気持ち良いスイング感が、ホールの「二つ目の」独特の個性である。

曲もオリジナルは無く、スタンダード・ナンバー・オンリーで、ドラムレスなギター・トリオで弾きまくる。スタンダード曲ばかりの構成なので、とりわけホールのギターの個性が良く判る。原曲のコード進行を上手く活かしたアドリブ・ラインなどは、ホールのギターが意外とオーソドックスなのが判って面白い。

滑らかでムーディーなフレーズに流れがちなジャズ・ギターの中で、このホールの独特のパキパキと単音で硬質で野太い暖かい音は、突出して個性的。これだけパキパキと硬質なジャズ・ギターの音色は他に無い。そして、硬質なのにスインギー。1957年のこのデビュー盤『Jazz Guiter』にして、ホールのギターはプログレッシブですらある。

しかし、アルバム・ジャケットのホールの写真を見て常に思う。ホールは若くして「老成していた」。この風貌を見れば、誰も27歳とは思わないだろう。ホールの間を活かした枯れた味わいも漂うところは、この風貌からくる個性なのかもしれない(笑)。

 
 

震災から3年7ヶ月。決して忘れない。まだ3年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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