耳休めをしたくなった時は・・・
我がバーチャル音楽喫茶『松和』は、ジャズが中心なんだが、ジャズが続いて、ちょっと耳休めをしたくなった時は、70年代ロックの名盤の数々をかける。これがまた耳に良いのだ。昔、夢中で聴いたアルバムから、最近、発売された発掘音源盤まで、70年代ロックは飽きない。
涼しくなった秋の入り口の季節。やっとロックを聴くにも良い気候になった。今日は、久し振りにブルース・ロックを選択。昨年の暮れにリリースされた、Eric Claptonの『Give Me Strength: The '74/'75 Recordings』(写真左)のDisc3〜4を聴く。
この『Give Me Strength: The '74/'75 Recordings』のDisc3〜4は『E.C. WAS HERE remixed and expanded version』というサブタイトルが付いている。1975年にリリースされた、クラプトンのブルース・ロックなライブ盤『E.C. WAS HERE』(写真右)の拡張盤である。
この『E.C. WAS HERE』の拡張盤は、オリジナルの『E.C. WAS HERE』の音源と70年代ライブ音源を集めた素敵なボックス盤『Crossroads 2』や『461 Ocean Boulevard』のデラックス・エディションに同梱されていた音源を再選〜再編したもので、公式な初出音源は、1974年7月20日のカリフォルニア、ロングビーチ・アリーナで収録の4曲のみ。
その4曲とは「Crossroads」「I Shot the Sheriff」「Layla」「Little Wing」。その内容は「まあまあ」。それでも公式盤では初出である。ブートに手を出さない「健全な」クラプトン者としては聴く価値はある。
でも、やっぱり、オリジナルの『E.C. WAS HERE』の音源が一番出来が良い。続いて『Crossroads 2』、そして、『461 Ocean Boulevard』のデラックス・エディションの順かなあ。後になればなるほど、演奏のレベルは荒くなったり冗長になったり、少しずつ落ちる。が、許容の範囲内ではある。
オリジナルの『E.C. WAS HERE』の音源を中心に、『Crossroads 2』や『461 Ocean Boulevard』のデラックス・エディションからのライブ音源を併せて2CDのアルバム形式に再編して聴くと、これはこれで「アリ」かなと思う。
とにかく『Smile』から始まるのが良い。このチャーリー・チャップリン作曲の映画『モダン・タイムス』のテーマ曲。この曲が僕は大好きなのだ。この『Smile』を、クラプトンが渋くカバーするのだから堪らない。そして、2曲目のオリジナルの『E.C. WAS HERE』の音源「Have You Ever Loved A Woman」に取って代わる。
この冒頭2曲のブルース・ロックの雄としての「スローハンド・クラプトン」なエレギの演奏には惚れ惚れする。そして、渋い渋いクラプトンのボーカル。そして、脇を固めるジョージ・テリーのハイテク・エレギ。
ほどんどが既出のライブ音源なのですがねえ。こうやって再選して再編したCD2枚を通して聴くと、やはり良いんですよね。やはり、この時期のクラプトンは、レイド・バックしたとか、レゲエに走ったとか、AORに走ったとか、いろいろ言われたが、ブルース・ロックの雄としての「スローハンド・クラプトン」なエレギの演奏は最高に充実していたのだ。
震災から3年5ヶ月。決して忘れない。まだ3年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。
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