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2014年9月19日 (金曜日)

ジミー・スミス初期の傑作です。

ジミー・スミスの登場は、当時、ジャズ界の大事件だった様だが、確かに、ブルーノートのデビュー盤から3作を聴くと、その驚愕のオルガンという感じがとても良く判る。

晴れあるブルーノートのデビュー盤が『A New Sound... A New Star...Jimmy Smith at the Organ Vol.1』。これは凄いデビュー盤だった。思いっきり尖ったアグレッシブな、実に攻撃的なオルガン。オルガンがこんな攻撃性を発揮するなんて、僕も初めて聴いた時は「たまげた」。

しかも、当時、ブルーノート・レーベルお抱えの録音技師、ルディ・バン・ゲルダーは、この広大なダイナミックレンジを誇る、このジミー・スミスのオルガンを上手く録音し、リマスタリングすることが出来なかった。それほどに、ダイナミックレンジの広いオルガンで、その音の抑揚は「ダイナミック」そのもの。

ブルーノートの2作目が『A New Sound A New Star: Jimmy Smith at the Organ Volume 2』。これも凄まじい攻撃性の高いオルガンが疾走する盤なのだが、ルディ・バン・ゲルダー、リベンジの熱血録音ゆえに、第1作目に比べると、ダイナミックレンジの広いオルガンではあるが、比較的聴き易い音で、とにかくジミー・スミスのオルガンを心ゆくまで楽しめた。

そして、このブルーノート3作目が『The Incredible Jimmy Smith at the Organ Jimmy Smith at the Organ Vol. 3』(写真左)。1956年6月の録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Smith (org), Thornel Schwartz (g), Donald Bailey (ds)。
 

Jimmy_smith_at_the_organ

 
この3作目は、やっと録音も落ち着いて、収録された音の調子もバランスも良く、ダイナミックレンジの広いジミー・スミスのオルガンの音も、実に聴きやすい音の雰囲気に落ち着いた。僕はこのアルバムのジミー・スミスのオルガンを、「メロディアスな攻撃性を伴ったオルガン」と評価している。

このサード盤では、ファースト盤から引き継がれて、確かに「尖って」はいるが、アグレッシブではあるが、耳に厳しい音では全く無くなった。攻撃性は高いが決して耳につかない。ジミー・スミスの思いっきり尖ったアグレッシブで攻撃的なオルガンを心ゆくまで楽しめる良好盤である。

収録された曲も、ポピュラーなスタンダード曲が多く収録されており、それぞれがこの思いっきり尖った攻撃的なジミー・スミスのオルガンが、広く馴染みのあるスタンダード曲を切れ味良くアグレッシブな表現で変化させていく。ピアノやテナーなど、ポピュラーな楽器の耳に聴き心地の良い音とはちょっと違う、アグレッシブで硬派なオルガンで奏でられるスタンダードの旋律。

僕は、この『Jimmy Smith at the Organ Vol. 3』が、ブルーノートの初期3部作の最終形であり、最高傑作だと思っている。が、この『Jimmy Smith at the Organ Vol. 3』は、実に地味な存在に甘んじている。いかついジミー・スミスの横顔写真のジャケットが駄目なのか(笑)。

よって、なかなか手に入らず、僕がこのアルバムを手に入れたのは、RVGリマスターの紙ジャケシリーズが初めて。そして、このアルバムを初めて聴いて、そのメロディアスな攻撃性」に惚れ惚れしました。良いアルバムであり、ジミー・スミス初期の傑作だと思います。

 
 

震災から3年6ヶ月。決して忘れない。まだ3年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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