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2014年8月30日 (土曜日)

簡単そうだが、実は複雑で難しい

いや〜急に涼しくなった。火曜日辺りからグッと気温が下がった。8月最終週というのに、いきなり9月下旬から10月初旬の気温へ、ガタッと下がった。朝夜は半袖ではかなり肌寒い。風も涼しい西風に変わった。

ここまで涼しくなると、やっとジャズも落ち着いて聴ける様な環境になる。やはり、蒸し暑いとジャズを聴くのが辛くなる時がある。さすがに真夏は、ハードなジャズ、例えば、フリー・ジャズやビ・バップは避けて通りがちになる。テンションの高い、モーダルなジャズもちょっとしんどいなあ。

しかし、秋の気配が感じられる晩夏の季節になると、ハードなジャズの中でも、1曲短時間勝負のビ・バップ辺りから復活し始める。テーマに選んだ曲の旋律の耳当たりの良さとアドリブラインの流麗さが、涼しくなり始めた晩夏の季節にまずますフィットする。

今日、聴いたビ・バップのアルバムが、Charlie Parker『The Genius of Charlie Parker, #7 - Jazz Perennial』(写真左)。ビ・バップの祖の一人、天才アルト・サックス奏者チャーリー・パーカーの活動晩年のセッション集である。

この頃のアルバムと言うのは、様々なセッションから曲を寄せ集めてアルバム化してリリースすることが多く、このアルバムも「The Genius of Charlie Parker」シリーズの第7集の位置付け。1949年2月〜3月、1949年5月、1950年4月、1953年5月のそれぞれのセッションからの選曲集である。
 

Jazz_peremmial

 
寄せ集めではあるが、チャーリー・パーカーのアルト・サックスはどのセッションでもブレが無く、複数のセッションからの寄せ集めの選曲でも、意外と統一感がある。後は、どういう観点で選曲したかで、そのアルバムのトーンが決まることが多くて、このアルバムは、1949年から1953年にかけてのコンボからオーケストラまでの4種のセッションを収録しており、演奏形式の統一感は無い。

それでも、さすがにパーカーのアルトは切れ味鋭く、訴求力高くかつ流麗。1曲目「Cardboard」のアドリブから、しっかりと耳を奪われる。アルト・サックスなので、吹き上げる時に、ちょっと金属的な音が特徴のブロウが耳につくことが多いのだが、このアルバムのパーカーのブロウは比較的穏やか。流麗なアドリブラインが実に魅力的。

5曲目の「Star Eyes」は傑作。曲の冒頭から、とにかく、パーカーは淡々と吹き進めていく訳だが、そのアドリブ・フレーズが流麗かつ複雑。簡単そうに聴こえるが、意外と複雑なアドリブラインを吹き上げている。

パーカーの凄みというのは、こういうところにあって、簡単に淡々と吹いている様に聴こえるが、意外と複雑で難しいラインを吹いていることが多い。簡単そうに聴こえるが、実は複雑で難しい。そんなインプロビゼーションがテンション高い演奏として聴こえたりするのだ。

涼しくなって、我がバーチャル音楽喫茶『松和』にやっと復活したビ・バップ・ジャズ。復活始めは「チャーリー・パーカー」。ヴァーブ時代の天才アルト・サックス奏者チャーリー・パーカーの活動晩年のセッション集を聴く。改めて、パーカーの凄みに触れて、なんだか豊かな心持ちになった。さすがにパーカーは凄い。

 
 

震災から3年5ヶ月。決して忘れない。まだ3年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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