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2014年7月 2日 (水曜日)

いしだあゆみ & Tin Pan Alley

本格的に夏の暑さが来る前の夏の初めのこの季節に、このアルバムはなかなかにフィットする。ジャズでは無い、ロックでも無い。日本の歌謡ポップスである。しかし、普通の歌謡ポップスでは無い。

なんとバックバンドが、ティン・パン・アレイ。ティン・パン・アレイ(以降ティンパンと略す)とは、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆(後に佐藤博が参加)からなる音楽ユニット(当初は「キャラメル・ママ」)。

この日本のソフトロックの伝説バンド、ティンパンをバックに、なんと、1960年代後半から1970年代前半、一世を風靡した歌謡界の歌姫である「いしだあゆみ」がメイン・ボーカルを担当しているのだ。

そのアルバムとは、いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー『アワー・コネクション』(写真左)。1977年のリリース。このアルバムの内容が凄くて、まず、全曲を本作のプロデューサーである橋本淳が作詞、そして、作曲は細野晴臣と荻田光雄。この作曲担当の二人の名前を見ただけで「凄い」。

演奏はティンパン。しかし、参加したのは細野晴臣、鈴木茂、林立夫のみ。松任谷正隆は不参加なので、代わりにキーボードは矢野顕子、羽田健太郎、岡田徹、佐藤博が分担して担当(うへ〜)。コーラスには山下達郎と吉田美奈子と、このバックバンドの面子を見ただけで「凄い凄い」。

で、改めてパーソネルをまとめると、いしだあゆみ (vo), 細野晴臣 (b,g), 鈴木茂 (g), 林立夫 (ds), 矢野顕子 (key), 岡田徹 (key), 佐藤博 (key), 羽田健太郎 (key), ake H.Concepcion (horn), 浜口茂外也 (per), 吉川忠英 (g), 吉田美奈子, 山下達郎 (chorus)。1970年代後半、ニューミュージックの始めの時代、錚々たるメンバー。
 

Ayumi_ishida_our_connection

 
いしだあゆみがボーカルを担当しているので、ボーカルから感じる音のテイストは、あくまで「歌謡ポップス」。1970年代を席巻した歌謡ポップスのテイストそのものである。

バックのティンパンは、いしだあゆみに迎合することなく、徹頭徹尾、ソフトロックをガンガンやっているのだが、そこはさすが「いしだあゆみ」。バックの疾走するソフトロック集団に感化されることなく、自らの歌謡ポップスのボーカルを貫き通していて立派。

といって、思いっきり歌謡曲している訳では無く、今の耳で聴き、表現すると、上質の「ラウンジ・ミュージック」という表現が一番しっくりくるのではないだろうか。僕はこの解釈に賛同する。
 
比較的ゆったりとした曲調の心地良い音。そう、ボサノバの雰囲気に通じる、良い意味での「ゆるさ」がこの 『アワー・コネクション』というアルバムに蔓延している。

いしだあゆみのボーカルは、アストラッド・ジルベルトのボサノバ・ボーカルの様な、アンニュイで漂う様な、それでいてしっかりと丸く芯の入った、語りかける様な優しいボーカル。冒頭の「私自身」などは、のっけからいきなりアンニュイな「ポエトリー・リーディング」で始まります。

バックのティンパンは今の耳にも十分に耐える密度の高いソフト・ロックなバッキングを繰り広げており、いしだあゆみのボーカルと相まった、元祖Jポップな音世界が凄く魅力的。今の耳で聴いても、ほとんど古さを感じさせない、上質のラウンジ・ミュージック。

アンニュイで漂う様な、それでいてしっかりと丸く芯の入った、このアルバムの音世界は、本格的に夏の暑さが来る前の夏の初めのこの季節に合う。ライトなボサノバ・ボーカルを聴くような雰囲気が、良い意味で「緩くて」とても心地良いのだ。

 
 

震災から3年3ヶ月。決して忘れない。まだ3年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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77年の音がしていますね。アナログで聴いてみたいです。

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