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2014年7月20日 (日曜日)

フュージョンを聴くなら「夏」

フュージョン・ジャズを聴くなら「夏」である。まあ、窓の外のギラギラした夏の陽射しを眺めつつ、夏の野外の喧噪と焼けるような暑さを想像しながら、エアコンの効いた涼しい部屋の中で、ゆったりとリラックスしながら、という条件付きではあるのだが(笑)。

ジャズを聴き始めた頃(今から36年前になるが)、大学時代の夏がそうだった。当時、学生街の喫茶店において、業務用エアコンというものが一般化し始めた時代のことである。
 
神戸の夏は暑い。とにかく、昼下がりの時間帯は、暑すぎて外に出ることは危険な時間帯である(笑)。そういう時間帯はエアコンの効いた喫茶店に避難するという習慣が常態化した。

大学はミッション系ということもあって、7月1日から早々に夏休みに入る。が、3回生にもなると、ゼミの小論文の取りまとめなど、夏休みで有る無しに関わらず、大学の図書館や研究室に通う必要があって、暑い中、山登りが伴うのではあるが(笑)、結構、大学に行っていた。

しかし、大学の図書館や研究室には、当時、エアコンなど入ってはいない。古い由緒ある建物なので、夏は夏でそれなりに涼しいのではあるが、さすがに真夏の昼下がりは暑い。よって、エアコンの効いた喫茶店に避難することになる。

このブログで度々登場する「秘密の喫茶店」は、当時にしては早くから、しっかりとエアコンが導入されていて、夏休みの頃、昼下がりの時間帯には、よく避難させていただいた。窓の外の観葉植物の葉に反射するギラギラした夏の陽射しを眺めつつ、天国のように涼しい部屋の中で、基本的にジャズを聴きながら、本を読んだり、論文を書いたりしていた。
 
そんな時、その「秘密の喫茶店」で流れていたのが、フュージョン・ジャズであった。1980年辺りの話であるから、フュージョン・ジャズの流行のピークを 少し過ぎた、ソフト&メロウなフュージョンが大いにウケていた時代である。このフュージョン・ジャズが、この暑すぎて外に出ることは危険な時間帯、窓の外 のギラギラした夏の陽射しを眺めつつ、天国のように涼しい部屋の中で聴くのにピッタリだった。
 

David_sanborn_hideaway
 
 
そんな当時、印象的なフュージョン・ジャズのアルバムが幾つかあるが、David Sanborn『Hideaway』(写真左)などは、良くリクエストさせていただいたアルバムである。サンボーンの6枚目のリーダー作。1980年のリリース。この『Hideaway』は、サンボーンにとって始めてゴールドディスクを獲得したアルバムになります。

とにかく収録された曲の出来が非常の良い。当時流行の「ソフト&メロウ」な雰囲気とは若干異なる、力強い色気豊かなサンボーンのアルトと、高いテクニックと流れる様なビート感が素晴らしいリズム・セクションとが奏でる、結構、硬派な雰囲気が漂う、正統派フュージョンな内容です。

「Carly's Song」のメロディーの美しさは秀逸。「Lisa」の素敵なメロディーも良い。そう、この『Hideaway』は、それぞれの曲のメロディーラインがとても美しいのだ。その流麗さ故に「ソフト&メロウ」なフュージョンで括られる傾向にありますが、サンボーンのアルトは意外にハードで聴き応え満点です。

サウンド的にも、1970年代のアナログ的なフュージョン・サウンドで、今の耳で聴くと、なんだかホッとします。1980年代のダイナミックレンジのみを追求したケバケバしたサウンドは、いかにエアコンの効いた室内でも、夏の季節にはちょっと合いません(笑)。

フュージョン・ジャズを聴くなら「夏」である。まあ、窓の外のギラギラした夏の陽射しを眺めつつ、夏の野外の喧噪と焼けるような暑さを想像しながら、エアコンの効いた涼しい部屋の中で、ゆったりとリラックスしながら聴くフュージョン・ジャズは格別なものがある。

 
 

震災から3年4ヶ月。決して忘れない。まだ3年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。 
 

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