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2014年7月24日 (木曜日)

親しみ易いパーカーをもう一丁

チャーリー・パーカーのアルトのブロウは、どれを取っても「ビ・バップ」そのものなんだが、ジャズ者初心者でも取っ付き易い、聴き易いアルバムがなかなか無い。これは、ジャズ者初心者としてはもんだいである。

「ビ・バップ」の展開は、ちょっとクセがあって、このアルバムでのパーカーも現代のサックスのアドリブ・ラインとはちょっと違うのですが、これは慣れの問題で、聴き慣れてくるうちに気にならなくなります。ジャズを極めていく中で、ビ・バップは避けては通れない。問題はどのアルバムを聴くか、ですね。

昨日は『Charlie Parker Big Band』をご紹介した。大きな音でハイテクニックでメロディアスに吹き進めるパーカーのアルトを聴く事が出来る。明朗かつ、しっかりと硬派なブロウが魅力である。

さて、もう少し、判り易いパーカー、聴き易いパーカーは無いのか。判り易く聴き易いのであれば、演奏の素材となる楽曲は、テーマの旋律が美しく魅力的なスタンダード曲が一番であり、それも、テーマがキャッチャーで流麗なものが良い。そして、パーカーのアルトが柔軟で明朗な晩年のヴァーヴ・レーベル時代のアルバムが良い。

ということで選んだ盤がこれ。Charlie Parker『Plays Cole Porter - The Genius Of Charlie Parker #5』(写真左)。1954年3月と12月の2セッションから集めた、コール・ポーター作曲の楽曲集。コール・ポーターとは「Mr. American Melody」と呼ばれた作曲家。1920年代から60年代まで、ミュージカルの楽曲を多く手掛け、多くのスタンダード・ナンバーを生み出した米国の人気作曲家です。
 

Charlie_parker_plays_cole_porter

 
1. I Get A Kick Out Of You                        
2. Just One Of Those Things             
3. My Heart Belongs To Daddy             
4. I've Got You Under My Skin             
5. Love For Sale
6. I Love Paris   

 
収録された楽曲は上記の通り。ずらっとコール・ポーター作曲の有名なスタンダード曲が並びます。ちょっと玄人好みの選曲というのが、このアルバムを特別なものにしている理由ですね。パーカーの選曲のセンスが感じられます。

そんなコール・ポーターの楽曲をパーカーは気持ちよさそうに吹き上げていきます。本当に、このアルバムでのパーカーは唄う様にアルトを吹いています。音色は明朗かつ躍動感抜群。流麗なテクニックにしっかりと硬派なブロウが、コール・ポーターのキャッチャーで美しいメロディーと相まって、なかなか聴き応えのある演奏に仕上がっています。

このアルバムのパーカーのアルトは凄く魅力的です。パーカーらしい、しっかりクッキリと硬派なブロウが展開されますが、余り耳の負担にはなりません。恐らく、コール・ポーターのキャッチャーで美しいメロディーが、上手く「クッション役」を果たしてくれている様です。なるほど、これが「ビ・バップ」のブロウなのか、と感心することしきり、です。

 
 

震災から3年4ヶ月。決して忘れない。まだ3年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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